11話 ページ16
『11話』
練習3日目、ついに映像を撮る日が来た。
AクラスはA存続か下位ランクに落ちるかの2択しかない。
練習室にピリピリした空気が流れる。
スンウ 「planA所属ハンスンウ、映像評価はじめます。」
1番目はスンウヒョンだった。
完璧。この言葉がピッタリだと思った。
ダンスの強弱、歌の安定性、とても完成度が高く、スンウヒョン流石!と思う反面羨ましくもあった。
皆、映像評価を次々と撮っていく。
しっかり力を出し切って笑顔で終える人もいれば、泣きそうな顔で席に戻る練習生もいた。
僕の番が来た。
緊張、不安、このふたつが僕の頭の中をいっぱいにする。
横を見ると、スンウヒョンとビョンチャンヒョンが手で小さくガッツポーズをしていた。
その横には僕を心配そうに見つめるヨハンヒョン、とドヒョンがいた。
皆を見て、1度ゆっくり深呼吸をした。
「JYPエンターテイメント所属キムシウ。映像評価はじめます。」
イントロが流れて、練習した通り、1つずつ難所を通り抜けていく。
♪♪♪
「ありがとうございました。」
最後まで踊りきって、映像評価を終了した。
目立ったミスはなかった。しかし、高音が少し上ずった所があった気がする。
俯いて席に戻る僕の足をスンウヒョンがペシっと軽く叩いた(叩いたというより触った)
スンウ 「上手じゃん?流石僕の弟。」
ビョンチャン ( ¯꒳¯ )b
「/////」
そして、ヨハンヒョンとドヒョンの間に座る。
ヨハン 「頑張ったな。お疲れ様。」
ドヒョン 「ヒョンすごいですっ(´。✪ω✪。`)」
「ありがとうございます…ヨハンヒョンも頑張って下さいね。」
ヨハン 「分かってるってw」
その後、
ヨハンヒョンの映像評価が終わり、納得がいかなかったのかヒョンは俯いたまま僕の隣に座った。
正直、ヨハンヒョンがAに残れる可能性は低いように思える。
僕はただ、ヨハニヒョン手を握ってあげることしか出来なかった…
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姫稀(プロフ) - はじめまして。とても素敵な作品で読み返してしまいました。コレからどうなっていくのかドキドキです。秘密の共有にウソクも参加で嬉しいです。更新大変かとは思いますが、頑張って下さいね。応援してます。 (2020年6月28日 0時) (レス) id: 7f3700595d (このIDを非表示/違反報告)
みみた(プロフ) - 読みやすくて面白いです!更新頑張ってください! (2019年9月22日 4時) (レス) id: 46b66be466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まくたん | 作成日時:2019年9月21日 21時