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episode:6 ページ6

目が完全に覚めたのか立派な眉毛が凛々しい角度に変わった。着替えるため部屋を後にしようとする杏寿郎さんをよびとめる。


『杏寿郎さんは好物がございますか?』
「俺はさつまいもが好きだ!」
『さつまいも、でございますか。お教え頂きありがとうございます。では今日の夕餉の時にでもお出し致しますね』
「本当か!!」


ただでさえ大きなお目目がその一言でさらに大きくなり、なんならきらきらと効果音がつきそうなぐらい輝いている。


──か、可愛い!!!!!


さつまいもがかなり好きなのであろう。母上に料理を仕込まれてときはあまりの鬼畜ぶりに泣き出しそうになったが今となっては感謝しかない。今日は腕によりをかけて作ろうと誓った。


「Aは好きな物はあるのか?」
『うーん、そうでございますね。大福、ですかね、その中でも一等苺大福が好きです』
「ふむ、そうなのだな!今度見つけたら買ってこよう」
『お手数をお掛けする訳には…!!』
「遠慮するな、俺がしたいと思ったのだ」


そう言って優しく微笑む杏寿郎さん。駄目だ、本当にこのままでは心の臓が大変なことになってしまう。


あまりのかっこよさにぽぽぽっと頬が赤くなるのが見えないけれどもよくわかった。


「期待しておいてくれ!!」
『……ありがとう、ございます……』
「あぁ、それではまた後で」


それを最後に彼は部屋をあとにした。私の旦那様、とっても素敵。


ぽやぁっとそんなことを考えていたが早く朝餉の準備をせねばならないということを思い出し、急いで着替え顔を洗う。冷たい水が私の頬を冷ましてくれて大いに助かった。





──────





「兄上、お顔が真っ赤ですがご気分が優れませんか?」
「いや、なんでもない!心配をかけた!!」
「どうかご無理はなさいませんように」


部屋を出たあとぽぽぽっと頬を赤らめて弟君に心配される杏寿郎さんがいたなんて私は知る由もない。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎
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にゃんちゅう(プロフ) - 凄くきゅんきゅんして読んでて楽しいです!更新楽しみにしてます! (2021年1月23日 0時) (レス) id: b651083bfd (このIDを非表示/違反報告)
杏鈴 - 最高!!!! (2020年3月10日 7時) (レス) id: f613416e65 (このIDを非表示/違反報告)
しょっと - どきどきします、最高でした!応援してます!!! (2020年2月24日 0時) (レス) id: 457ce269b7 (このIDを非表示/違反報告)
さささ - たまらなく好きです、夫婦最高たまらんです、、、 (2020年2月20日 15時) (レス) id: 893fe78743 (このIDを非表示/違反報告)
とみおか。 - 煉獄杏寿郎が可愛い!!!!!!よもやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!……失礼。好きです(( (2020年2月19日 22時) (レス) id: 4f05449344 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水月華 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年2月17日 21時

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