＊ ページ17
『…あんな、私、エミさんとな旅行行ってみたいねん』
『あっ、その！！変な意味やないんやで！？』
『ただ、えっと、エミさん博識やから一緒に行ったら楽しそうやなって……』
あたふたと慌てる彼女は珍しくまた可愛らしいと思った。白い肌頬が朱に染まる。いつもとは違う彼女の様子になぜだか私は目が奪われた。
「いいですよ」
『ほんまぁ？！』
『じゃあ次の休みが被ったら絶対やからな！約束やで！』
「ええ、約束です」
やったと嬉しそうに笑う彼女は小指を私の小指と絡ませて
『指切りげんまん嘘ついたらゾムからの食害！指きった！』
「んひひ、なんや子供みたいやな」
『子供やないもん！でもほんま忘れたらゾムからの食害をおみまいするからな！』
「普通に嫌やわ、絶対忘れんどこ」
2人で顔を見合わせてまた笑う。アレンジの聞いた現実味のある指切りげんまんによると、約束を忘れるともれなく食害されるようなので忘れないようにしなければ。
───
飲みやすい温度になった紅茶に口をつける。やはり彼女は紅茶を入れるのが上手いなぁと思い味わっていると走って何処かに行った彼女がたくさんの本を抱えて戻ってきた。
『エミさん！エミさん！行くとこ決めようや！！』
「気が早いですねぇ」
『やって楽しみなんやもん！』
沢山抱えられた本のを2人で覗いてあーだこーだどこに行くかについて話す。まだまだこの国は発展途上中やることは沢山あって次に休みがいつ取れるのかだってわからない。それでもいつかはきっと良い発展を遂げまとまった休みが取れるような日が訪れるはずだ。
それがいつになるかは分からないがこれから先まだまだ私と彼女には時間があるのだから。
「楽しみやな」
『うん！』
無邪気なその笑顔にまた目を奪われた。
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もふもふ - 初コメします。今泣きながら読んでます。神作品を産んでくれてありがとうございます。 (2022年11月24日 18時) (
レス) @page12 id: a41408c385 (このIDを非表示/違反報告)
うさ - 水月華さん» すみません。そうだったんですね…。勝手なことをしてすみません。ですが私の端末ではコメを消せないので作者様が消してもらえるといいです。 (2019年11月6日 22時) (レス) id: 95908891b8 (このIDを非表示/違反報告)
水月華(プロフ) - 当作品の中にパスワードについて記載しておりますのでそちらをご確認ください。申し訳ないのですが読みたいと思っている方だけに読んで頂きたいと思っておりますのでそうでない人の目にもとまりやすいコメント欄でパスワードを書くのはやめてください。 (2019年11月6日 8時) (レス) id: fac1d7eb45 (このIDを非表示/違反報告)
うさ - パスワードは1029です。本人様ではなくすみません。ストーリーの中で見つけられず、コメ欄に来た方々にこのコメを見ていただけるとありがたいです。 (2019年11月4日 15時) (レス) id: 95908891b8 (このIDを非表示/違反報告)
案山子 - 凄く面白い作品でした！是非続編が見たいので、パスワードを教えてもらってよろしいでしょうか？ (2019年11月4日 1時) (レス) id: 51ee2da9ff (このIDを非表示/違反報告)
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