五関くんの幼なじみ6

風邪8 ページ47

ーピンポーンー

五「ほら、来てくれたよ」

戸「よ！A、大丈夫？」

手にはたくさんの袋が。
これは塚ちゃんから、
これははっしーから、
これは河合から
と見せてくれた。

つかちゃんからはお菓子が。
りょうちゃんからは手作りのお総菜が。
ふーちゃんからは果物とゼリーが。

戸「ここに来る前にうちに寄ったら、
置いてあったんだ。
明日はみんなで雑誌の仕事だから、
元気になってその姿をみせてあげてね」

みんなの優しさが温かい。

戸「あと、俺からはこれ」

と、箱を渡された。
開けてみるとそこには
ケーキが並んでいた。

五「良かったな、A。
さて、とっつーも来てくれたし、
俺仕事行ってくるわ」

こうちゃんを見送り、
いつの間にか冷えてしまった
ミルクティーを温め直す。

「しょうちゃんも飲む？」

戸「いいよ。
自分でやるからAは休む！」

しょうちゃんに背中を押され、
ソファーに逆戻り。
しょうちゃんと早速ケーキを食べる。

戸「食欲はあるみたいで安心したよ」

フニャと笑うしょうちゃん。
しょうちゃんとこうやって
過ごすのはいつ以来かな。
なんだか甘えたくなって、
しょうちゃんの肩に頭を乗せる。
しょうちゃんは何も言わず、
頭を撫でてくれた。



翌日。
こうちゃんの帰りが遅かったために、
うちに泊まっていったしょうちゃんと、
こうちゃんと一緒に仕事に行く。

用意された楽屋に着くと、
他の3人がすでにいた。

河「おー、おはよう。もう大丈夫か？」
橋「元気になった？」
塚「無理しちゃダメだよ」

みんなの言葉が温かくて、くすぐったかった。

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