君に永遠の愛を (ページ4)

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客室のベッドに寝かされた女の子を
アルウェンが甲斐甲斐しく看病していた。

「アルウェン、彼女はどうだ？」

突然の父の訪問にびっくりし、
父を見上げていたアルウェンだったが、
心配そうな眼差しを再び彼女に向けていた。

「だいぶ衰弱してはいますが、
さきほど少し水を飲むことができました。
なので…」

「そうか。アルウェン、
少し確かめたいことがある、
席を外してくれるか？」

そう告げるエルロンドの瞳には
どこか哀しさが漂っていた。

そんな父になぜか理由を聞くことができず、
アルウェンは静かに部屋を後にした。

アルウェンがいなくなると、
エルロンドは持ってきた箱を取り出し、
蓋をあけて女の子の枕元に置いた。

中に入っていたのは、
先の戦いで託された指輪だった。

突如その指輪は、淡い光を放った。

するとどうだろう。

ベッドに寝ていた女の子の吐息が
落ち着いたものとなった。

「やはり聖女だったか。いや、まだわからん」

なんとも言えない複雑な顔で
彼女を見やるエルロンド。

「この指輪は来るときまで預かっていよう」

エルロンドは彼女に
力が発現しないことを強く願った。