【男主】車椅子な僕と人気者な君達【 BL 】

No,3 ページ5

席の前に着いて、悩んでいたら。

瑠衣？「なぁ！お前座れないのか？」

A「一人ではちょっと無理です」

瑠衣？「じゃあ……」

そう言って僕をお姫様抱っこ状態にして、椅子に座らせた。

A「あの、やめてください」

瑠衣？「え〜、いいじゃん！痛くなかっただろ？」

A「まぁ、はい」

これじゃあ、また移動するときに時間がかかる。

瑠衣「俺の名前は瑠衣！安藤 瑠衣！」(アンドウ ルイ)

A「はぁ、よろしくお願いします。安藤さん」

瑠衣「やだ！瑠衣って呼んで！」

なんだこの子供みたいな駄々っ子。
正直に言ってうざい。

？「瑠衣くん、橘君が困ってるよっっっ！」

次は薄い緑色の髪色と目。
しかもこの人無駄に女々しいし。
なんなんだ、髪につけるピン留を付けてるし。

なんか、胡散臭い。

瑠衣「げっ！あやちゃん！」

あやちゃん？「こんにちは！僕は一ノ瀬 歩夢ですっ！」(イチノセ アユム)

なんだこいつ、無駄に『っ』が多い。
しかも無駄にイケメンなのが嫌だ。

A「委員長さんどこですか？」

瑠衣「サボりかな〜？」

？「あ"？久しぶりに学校に来てやったら。誰だお前」

なぜか不良さんが来ました。しかも無駄にイケメン。

真っ赤な髪色に黒の目。
怖いような気がする。

瑠衣「あ！委員長！転校生みたいだぞ！」

委員長なのか……この学校は大丈夫なんでしょうか。

？「へ〜、足怪我してんのか？」

聞かれたからには答えるか。

A「違います、筋肉が弱って立てないだけです」

医者にそう言われた。僕は嘘に思えたけど。
だって、昔から歩かなかったという事になり、最初はなんで車椅子を使ったか理由がない。

？「リハビリは？」

意外と聞いてくるな。

A「小学生の頃、6年間リハビリしましたが、結果は同じです」

？「それからは？」

この人、妙に僕の足触ってくるんだけど。

A「中学生の頃に少しだけリハビリを」

？「……マッサージとかは？」

A「された事ありませんけど」

？「痛みとかは感じんのか？」

A「わかりません」

なんだこの病院に行って診察されてる感。

？「ズボン少し、めくり上げるぞ、あと靴下も脱がすぞ」

A「はい」

めっちゃ触ってくるんだけど。

？「……ちょっと押すから、痛かったら言えよ」

つぼでも押してんのか。

痛くはないんだけど……

A「いっ！」

？「痛みは感じるんだな」

思いっきり、つねってきたぞ。

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