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藤ヶ谷side 9 ページ3

「薬飲んだら眠くなってきた」


って言った数秒後にはもう寝息が聞こえてきて、





そろそろ帰らなきゃな、なんて思ったとき




見覚えのある写真がたくさん目に入ってきて。










まだ小さい俺たちが並んで寝ている写真、


小学校と中学校の入学式の写真、


麗奈と俺とAの3人の写真。







最初はくっついてた体も、





大きくなるにつれてどんどん離れていって、






写真でもわかるその距離に胸が痛くなった。












「太輔……」











名前を呼ばれて、
Aの方を見ると何故か泣いてて。










俺の名前を夢の中で呼んで、泣いているAが







たまらなく愛おしくなって、気づいたら
















唇を重ねてた。

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作者名:Tya | 作成日時:2024年3月29日 0時

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