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27話 ページ41
「…え?ちょっと待って、今なんて言った??」
裕太には、数え切れないくらい沢山の他の女の子たちがいて。
私もそのうちの1人だって思ってたから、
「好きな人」だなんて言われて動揺して、
思わず聞き返してしまった。
「だから、好きなんだってAのことが」
「そろそろ、俺の気持ちには気づいてもいいよ」
「え、だって、私は…」
「うん、Aがガヤのこと好きなのは分かってる。」
でも、ガヤのことが好きで、
無謀な恋で何度も傷ついて、
それでも2人の前ではいつも笑ってる
お人好しすぎるAが好きなんだ、
って話す裕太。
私は、いい人なんかじゃなくて、
こんな自分のことなんて大嫌い。
こんな自分を好きだって言ってくれる優しくて温かい裕太の気持ちに気づかないで、
こんなことを言われてもまだ、それでもやっぱり頭のどこかで太輔のことを考えている自分はもっと嫌いだった。
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作者名:Tya | 作成日時:2024年3月19日 21時