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「…あー、こりゃ流石にやりすぎじゃねえのか、




蓮巳の旦那?」




粉塵漂う瓦礫の山の奥から現れた影。




先に名乗りを上げた二人と同じ




深緑色の軍服のようなものを着用しており、




彼も同じく紅月の一員なのだということが分かった。




「ここには何重もの結界が張ってあった。




だが俺達3人の中に魔法師は居ないんだ、




結界を解く事は出来ない。




ならば方法は一つだろう」




「………まさか剣だけでボクの守りがぶち壊されるとはネ……」




埃が凄くて姿がハッキリ見えるわけではないが、




今のは夏目君だろう。




かなり堪えているようだが、大丈夫だろうか。




「な、なんでここが……!!




先週転居したばっかりで分かるはずないのに…」




この声はツムギさんだろう。




慌てぶりでなんとなく察せた。




「ルートは知らないけド、ボクたちの蔵書の中ニ




よっぽど見られたくないものがあるんじゃなイ?」




晴れてきた視界の奥で見えたのは、




蓮巳と呼ばれた青年の冷酷な瞳だった。




彼はため息を一つ吐いた後、




「…貴様らの粛正はついでに過ぎん。




本来の目的は……もう捕らえたも同然だ」




………本来の、目的?




その単語を聞いたとたん、




唐突な悪寒が私を襲った。




鳥肌がたつ。




逃げろ、逃げろ、と




全身が震えて警戒を促した。




『(逃げる、




逃げろ、




逃げなきゃ、




…………………………………………、




逃げるって、)』









「────何処へですか?」









この、声は。




『わた、』









その名を呼ぶ前に、




私の意識は絶たれた。









「零ったら、ツメが甘いのは相変わらずですね」

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チョコトースト(プロフ) - よもぎ♪さん» 面白い……面白い……ジーン(嬉しい)有り難うございます、気分更新ですので気長にお待ちいただけると……汗 申し訳ないですッッッッ (2019年12月18日 21時) (レス) id: 9ac9e5b2c4 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ♪ - UNDEAD推しの私には、あぁ本当ムリ面白いです!更新頑張ってください! (2019年12月18日 18時) (レス) id: 8a171560f7 (このIDを非表示/違反報告)
チョコトースト(プロフ) - かなでさん» キャッッッそんな……面白いだなんてうれしいお言葉有り難うございます(*^^*)応援してくださることにもとてつもなく感謝……(土下座)気分更新なのであまり期待しないでお待ちいただけると幸いです!!!お許しを!!!! (2019年12月17日 22時) (レス) id: 9ac9e5b2c4 (このIDを非表示/違反報告)
かなで - すごく面白いです!!!私もアンデPなので、零さんの作品を見て本当にニヤニヤしてます!次の更新心待ちにしてます、更新頑張ってください応援してます!!! (2019年12月17日 17時) (レス) id: 357af0708b (このIDを非表示/違反報告)
チョコトースト(プロフ) - アンナさん» 有り難うございます!!!!!!!!気分更新ですがこれからもお付き合いくださると作者も癒されます……(*´ω`*)チラッ (2019年12月16日 23時) (レス) id: 9ac9e5b2c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチゴジャムトースト | 作成日時:2018年8月2日 23時

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