「恋」って…

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「うん…濱ちゃんは俺より先に気づいてたんやね…」





「俺が何年龍太のこと見てると思ってんねん。そんなんすぐに気づくわ



…で、どうするん？別れさせるんやろ？」





濱ちゃんの観察力はほんますごいわ…






ただ、今１番悩んでいることを真剣に聞かれて言葉に詰まる。






「…仕事やから、ちゃんと別れさせるよ。

でも、康二のこと傷つけたくないねん。やからどうやっていいのか分からんくて…」






「そんなん簡単やんか！！」







俺は真剣に悩んでるっていうのに、濱ちゃんが大きな声で簡単なんて言うからびっくりして濱ちゃんをまじまじと見つめてしまった




「え、なになに！教えてや！！」



「いつも龍太がやってることと同じことすればええやん！いつも百戦錬磨で男も落としてきたやろ？

そいつを龍太のこと好きにさせればええねん！

そしたら、龍太もそいつも傷つかんやん！！」





こんな簡単なことも分からんのか〜なんて当然のように言う濱ちゃん。






俺だって出来るもんならそうしてるよ…






でも今まで何の罪悪感も無かったのに、康二を騙したまま好きにさせるのは申し訳ないな…なんて考えてしまってなかなか踏み切れなかった。






それに、好きって自覚してから康二の前では変に緊張してしまって男心を計算しての行動なんて全く取れない。

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