実は私、妹なんです。２

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仕方ない。まさかこんな形で初めて
ユーチューブデビューするとは。
いや、私のリスナーだって思っても見ないはずだ。
だって私言ってないもん。顔出しして配信するとか
実写動画出しますだなんて。
それになんならこの間の雑談配信で実写動画なんてそんな
ユーチューバーみたいな事しようとは思ってませんって
みんなの前で言ったばかりだ。それはにぃにも知ってるはず
大体私の配信に潜ってるからな、あの兄は。

そんな事を考えながら、メイク直しをしている私に対し
にぃにはニコニコしながら寄って来た



う「リスナー驚くね」


「...うるさい」


う「口悪いなぁ..誰に似たんだ、....俺か」


「でしょうね、私たち兄妹みんな口悪いよ」


う「なら仕方ないか....」


「....変？」


う「変じゃないけどリップ直してもマスクすんだろ？」


「気持ちの問題」


う「そういうもんか、大丈夫可愛い」


「....そ、」



お待たせしました、とリビング(？)へ いそいそと戻ると
皆さんは撮影をするためにカメラの準備をしていた
照明もちゃんとあって、さながらテレビ局だ。
直接見た事ないから知らないけど。

すると、そらるさんが近づいてきて腕をスッと出した



「？」


そ「ちょっと腕出してみて」


「はい...」


そ「うらたも」


う「なんすか」


そ「....色白いのは3人ともまあまあそんなに変わんないけど
やっぱなんか女の子だから細さが違うしえぐいね」


う「えぐいって笑 可愛いっすよね、うちの妹」


そ「うん、うらたくんに似てなくて可愛いし
綺麗な顔立ちしてる」


う「どういう事っすかって言いかけたけどその通りっす笑」


「ぁ、..ありがとうございます、... /」


ま「ちょっとー、口説いてないで手伝ってください
なんか配線違うっぽいですよカメラつかない」


さ「なんでやろ？いつもと同じはずなんすけど」


そ「えー？俺も詳しくねぇよ」




なんやかんや言いながらも本当にみんな仲良しなんだなと
伝わってくる空気感に私は徐々に慣れていった。


そしてカメラが正常につくようになり撮影が始まった。

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