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「隣より前とか後ろの方が近いんだなー」


「そうだね」


繋いだ手をぶらぶらさせながら


隣の席でおしゃべり。


甘酸っぱいってこういうことなのか。


もう20歳も過ぎて2年経つけど。


「俺も前に好きな子座ってたらいいなって思ってた!しかもAの後ろ座ったら、最強の窓際一番後ろ!」


「最強なの?」


「先生に一番見られねーし、窓際だし」


またウキウキで移動した彼が、


嬉しそうに椅子を揺らす。


「後ろの方が意外と先生に見られてるって言うよね」


「そうだったの!?」


「翔陽くんどこでも寝てそうだけど」


「それは否定できない」


1番後ろがいいってあんまり願望はなかったけど、


窓際は好きだったなー。


「なあ、Aは後ろ向いてくんねーの?」


「確かに、私はこうしようかな」


椅子の向きはそのままで、


窓に背を向ける形で横に座った。


「あーこれもありそう」


「でしょ?」


「でもキスできない」


「へっ」


キスするの決まってたの?


って言いたくなるくらい当たり前のように言われて


立ち上がった翔陽くんに思考が止まる。


「いや、これはこれでいいな」


「な、なにを」


両方の机に手をつくから


逃げ場が無くなった。


「嫌?」


「や、じゃないけど」


「けど?」


「急に男の人になるのかっこよすぎてついていけない…」


「よくわかんないけど目閉じて」


1度は落ち着いた心臓がまたうるさくなり始める。


男らしさ全開だったのに、


優しいキスをされて、また苦しくなった。


「顔あっか」


「だって、なんか全部恥ずかしい」


「可愛すぎるなー」


「も、もう次行こ!体育館とか!」


「えっいいの!やった!」


あれ、少年になった。


翔陽くんのスイッチはどこにあるんだろう。


このギャップに私はとてつもなく弱いです。

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設定タグ:ハイキュー!! , 日向翔陽   
作品ジャンル:恋愛
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なつとん(プロフ) - はくろーさん» どのように…って言われると大したこと何もしてないですし、読み手のこと全然考えられてないのでこれ伝わってるのかな…?って思うことが多いんですけど、とりあえず自分が読みたいものを書く!ってやってます!笑 (2022年8月9日 10時) (レス) @page7 id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 主様のお話はどのように書いておりスカ??自分も書いておるんですけどどうも上手く行かなくて…何かコツとかありますか?よければ俺の作品のアドバイスとかほしいので俺の作品読んでいただければ嬉しいです…! (2022年8月7日 21時) (レス) id: 4b5b41fa15 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - 氷さん» もう十分です、嬉しいコメントありがとうございます…!!可愛い夢さんかけるように頑張りますね! (2022年8月7日 21時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
- 語彙力足りなすぎてうまく言えませんけど、大好きです!!!!!とにかく夢主ちゃんがかわえぇ....... (2022年8月7日 20時) (レス) @page7 id: 42d45b3248 (このIDを非表示/違反報告)
なつとん(プロフ) - はくろーさん» ありがとうございます!!本編もすぐに再会しますのでお待ちいただけたら幸いです! (2022年8月3日 8時) (レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつとん | 作成日時:2022年8月2日 11時

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