遠くて近い、私の太陽 2 【日向翔陽】

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行動が早い翔陽くん。


次の日には自分の部屋を片付けてた。


私が来れるように、一緒に生活できるように。


人の気配が少ない街を、


彼の運転で向かう。


更新に合わせて契約解除するけど、


もう住むのは翔陽くんのお部屋にした。


「こんな状況になると思ってなかったし、もっと将来のことしっかり決まってから一緒に暮らしたいって思ってたからこんなに早くAと住めんのうれし。」


「うん、私も毎日会えるって思ったら嬉しい」


「お、またちょっと笑った」


あれから私はやっぱり上手く笑えなくて、


病院に行くことも提案されたけど


何か診断されるのも怖いし、


このまま彼の隣にいたら大丈夫な気がして。


「喧嘩するかな」


「いいよ、喧嘩もいっぱいしよ。その日のうちに仲直りね。」


「うん、言いたいこと言い合おうね」


「どんとこい！俺も言う！」


私の部屋から持ってきた少しの荷物と、


ネットで探した2人のもの。


必要なものは翔陽くんが買ってきてくれた。


お買い物も気軽にできない、


一緒に住むなら2人で探しに行きたかった


インテリアもしばらくお預け。


「マイルールある？」


「特に思いつかないけど…」


「俺も思いつかない」


簡単な引越しが終わって、2人で休憩。


帰る時間とか、次の日の予定とか、


気にしなくていいことが嬉しい。


「ソーシャルディスタンス解除されたらさー」


「うん」


「侑さんと奈央さん呼んで4人でたこやきパーティとかしない？」


「いいね」


「侑さん焼くの上手そう」


「たしかに。」


奈央ちゃんにも全然会えてない。


あれから連絡は取ってるけど、


いつもだったら遊んでるタイミングで行けないから寂しい。


「翔陽くんさ、家でトレーニングしてるでしょ？」


「うん」


「私もちょっとだけ一緒にやっていい？ずっと家いたら太っちゃった。」


「俺は太ったとか全く思わないけど、一緒に運動出来んのは嬉しい！」


「この間でできることやろうと思って。」


「お、前向きいいね。いっぱい食べて体型キープしよ。」


「ありがとう。」

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