狂愛疾患２

第49話 ページ2

貴方side

〜〜車内〜〜

貴方「東京に着いたら侑士に合わせてくれる？」

そうお願いすると景吾は分かりやすく片眉だけ動かした

でも絶対に侑士には謝らなきゃ
酷いことをいっぱい言っても彼は私の為に行動してくれた

跡部「あいつに用事がなければ問題ねぇが、急を要することなのか？」

私の手を覆うように手を置いてしょんぼりした顔で聞く彼に心を痛めてしまう

貴方「うん、凄く大切なこと。でも、今日話したら……跡部「もういい、折角の休日だ。そんな暗い顔をするな。とりあえず連絡はしておく」



跡部side

貴方「なにからなにまでありがとね」

跡部「あぁ」

使う客室には盗聴器を置いておこう

それにしても一体何を話すつもりなんだ？

日吉じゃないことが意外だ…そもそも忍足なんて危険だろーが

跡部今日の予定は全てキャンセルして家に来い。車を遣わす
忍足いやいや、せめて一昨日とか言えや
跡部Aが待ってる
忍足誰を?
跡部お前だ
忍足分かった、来世から空けとくわ

恩を売ったことにして今度利用してやるか



貴方side
何かあったら直ぐに呼べと念を押され、お茶やお菓子の用意した部屋で待ってるとガチャりと音がして振り返った

貴方「ゆう…忍足「A！」…わっ」

忍足「はぁ…めっちゃ会いたかったわぁ」

全力で抱きしめられて苦しい…

貴方「わざわざ来てくれてありがとね。今日は謝りたくて…」

パッと離されて見上げれば彼の顔は青くなってる

忍足「と、とりあえず座ろか」

と、促され座ればまさかの隣でほぼ０距離

まぁ、いっか

貴方「その、私…立海に行ってから気づいちゃって…あの…合宿の時に私を襲ったのは侑士じゃなかった。それを知らずに本当に酷いことばっかり言っちゃって本当にごめんね、もう遅いかもしれないけど……忍足「もうええよ」？」

忍足「Aに冤罪って気付いてもらえるだけで満足やから」

貴方「でもっ」

忍足「俺はこうやってAに分かってもらって仲良く話せるだけで十分やさかい」

そう言って微笑む彼はなんて優しいんだろ…

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