狂愛疾患

第29話 ページ36

貴方side

一体これからどうしたらいいんだろ

きっと私が何をしても彼らは悪化しかしないだろうし
離れたら殺されても可笑しくない……よなぁ

そう思うと景吾は本当にすごい

前は閉じ込めてたりしてたけど、今じゃ全然普通だ

何が違うんだろ……

このままじゃ大変なことになる事くらい分かってる

手綱を握って調整しないとやられっぱなしになっちゃう

特に精市とブン太、雅治

まぁ、精市は入院して不安定なだけだから問題ないか
ブン太も自傷してないし大丈夫だな

あれ？なんか行ける気がしてきた
言うて雅治だけじゃない？

弦一郎も蓮二も問題ないし

冷静に考えると余裕かもしれん…

貴方「よしっ」

時間が解決するはず！！


〜〜？日後〜〜

貴方「買い出し？」

昼休み、弦一郎に呼ばれ聞いてみたら、放課後に用具の買い出しに付き合って欲しいと言われた

貴方「別にいいけど…私、1人で行けるよ？弦一郎は部活動を優先すべきだし」

精市が居ないいま、弦一郎は部活を離れるべきじゃないと思うんだけど…

真田「いや、既に蓮二に頼んである。心配ない」

心配はしていない

真田「とりあえず、今日の放課後迎えに来るから待っていてくれ」

貴方「…待ってるね」


〜〜放課後〜〜

貴方「ほとんど持ってるけど大丈夫？」

買いに行ったのはいいけど、選ぶのも買うのも持つのも弦一郎が全てしてくれている

真田「トレーニングの一環だ。持たせてくれ」

貴方「じゃあ、これを半分こしよ？」

1袋の持ち手を片方ずつ持ち合って歩き始めた



真田「正直、このような形でAを立海に戻したことを申し訳なく思っている」

貴方「え？」

前を向いて歩いている途中、突然弦一郎が私に謝罪してきた

真田「だが…幸村を恨まないでほしい」

お互いに顔が見えないけど今の彼の表情は想像できた

弦一郎は精市の事を本当に大切にして、私に何故か負い目を感じている？

私は自分の選択で来たことを伝えなきゃな

真田「そ、それで…提案なんだが…精市のことで勘違いされるとAが困ると思ってな、そろそろ俺たちの関係を皆に知らさないか？」

第30話 後半真田side→←番外編の跡部様(縁談編)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す