狂愛疾患

第11話 ページ14

貴方side

貴方「雅治が私に色々してくれてるのは嬉しいけどもう充分なの。雅治が召使いになっちゃう…」

これ以上悪化したら将来恨まれる可能性だってある
もしくは私が彼なして生きていけなくなるかも

そんなの絶対嫌だ。だから今日で終わりにしないと


貴方「もし…もし、やめてくれなかったらわたし、雅治のこと嫌いになるから…口も利かなくなっちゃうし、氷帝に帰るかも……」

そう言った瞬間空気が変わった…どの言葉に反応したか分かんない。もしかしたら全部かも…

仁王「なんで…なんでそんな事言うん？嫌いになる？もしかしてさっき髪を引っ張りすぎとって痛かったんか？すまん……いや、ごめんなさい…お願いやから許してくれ。口利かない？俺、生意気言いすぎた？なら、ならもうなんも話さんし、無視してもええから……これからもAの為に何かやらせてくれ。せっかく立海に帰ってきたんじゃ…どうかここを離れんでずっとおってくれ。もう俺、Aがおらんと何もできんから……人助け…人助けやと思って何もせんでいいから。座ってただ俺の真心と愛情を受け取ってくれ……」


貴方「…む、むり……」

あの雅治が半泣き…いや、泣きながら懇願している

上半身が後ろに下がって小さい声で拒否してしまった

ドンッ

貴方「え、」

突然押し倒された
勢いがそこそこあったせいで背中が痛いけどそれどころじゃない

仁王「いやじゃ…もう絶対にAを離しとうないｯ！もしかして俺がこんな事でしか引き止めれんから離れるんか？嫌なところは全部直す…でも、俺が何かせんとAは俺から離れるんじゃろ？もしAと丸井を同じ扱いにしたらAだって丸井と俺を同じ扱いにするんじゃろ？そんなん絶対我慢できん…俺だけがこんなにAに尽くしとるｯｯ！やから、召使いでも下僕でもなんでもええから俺をAの特別にしてくれｯｯ」

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