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(はぁ〜〜〜終わったぁ〜〜〜！！！)
グッと伸びをして外に出る。まだ春先だからか、夜の空気はひんやりとしている。
(ちょっと肌寒いな、早く帰ろ)
両腕をさすりながら、駅に歩きだそうとすると、後ろからふわっと何かがかけられる。
「えっ？！」
慌てて振り返ると、そこには濱家さんがいて、私は2重で驚く。
「え、え、！！なんで濱家さんがこんなところに…？」
ぱちぱちと数回瞬きをすると、濱家さんは吹き出して、
「ぷはっ、Aさんそんな顔もするんですね笑」
と嬉しそうに笑っていた。
─────────────────
「もう、ほんとにびっくりしましたよ〜」
「すんません、Aさん見かけると、なんか声かけたくなるんですよ」
駅までの道を彼と一緒に歩く。こんなことになるなんて、本当に幸せすぎて、明日悪いことが起こるんじゃないかと思ってしまう。
「でも、これありがとうございます。ちょっと肌寒いなって感じてたので」
私の肩にかけられいるのは大きめのジャケット。微かに濱家さんの匂いがしてドキドキする。
「ええですよ、全然。にしてもAさんが着てると、おっきく見えますね笑」
私が羽織っている姿を眺めながら、濱家さんは少し照れたような表情を見せていた。
─────────────────
「それじゃあ、また」
これお返ししますね、とジャケットを彼に返そうとすると、
「あー…いや、家まで寒いですよね？今度あったときに、返してくれたらええんで」
「え？でも、濱家さんが困りませんか？」
「俺はほんまに大丈夫なんで！そんじゃまた、よろしくお願いしますね！」
そう言うと、あっという間に濱家さんは、改札をくぐって行ってしまった。
(え、これ、本当にいつ返そう？！次会えるのいつなの…？！)
(よっしゃ！これで次来たら確実に話せる！！)
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作者名：みぃこ | 作成日時：2023年2月16日 15時
