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○83(みっくんside) ページ34

−みっくんside−








.









「ど…どした?」









いきなり俺の胸に飛び込んできた
Aに対してそう聞くとうるうるした目で
上を向き、俺を見つめてくるA。









「ご…ごめんね…ちょっと…」


「ん?」


「ずっと…長い時間一緒にいたから…
離れるのが寂しくて…」


「…また会えんだろ?」









そう言って余裕そうな素振りを見せながらも
子犬みたいに見つめてくるAの目に
完全にやられてしまっている俺。




今すぐにでもこのまま部屋に持ち帰って
めちゃくちゃにしてやりたい気持ちを
必死におさえつけ俺はAを優しく抱きしめた。








.









「みっくんは…寂しくないの?」







俺の胸の中で小さくそう囁くAに…







「…バーカ…寂しいに決まってんだろ?…」








耳元でそう答えると、パッと俺の顔を見上げ
安心そうに満足気な顔をするA。








「そっか…よかった…」


「何が?」


「私だけが寂しいのかと思ってた…」


「…んなわけねぇじゃん…
今だってすげぇやりてぇなって思ってる…」









正直にそう言うと、顔を真っ赤にして
また俺の胸に顔を埋めてくるA。







いや、それが逆に誘ってんだよ…


そう思いながら俺は心の中でAに訴えた。







はぁ…マジで帰したくねぇな…

でも…そういう訳にもいかねぇし…









.









しばらくAを抱きしめた後、
俺はAの肩に手を置き…









「またデートしよ?」


「…うん……絶対だよ?」









そう言って周りをキョロキョロし
誰もいないのを確認すると…









「じゃあな、A。」









俺はAの頭を引き寄せ、優しく優しくキスをした。

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とも(プロフ) - ボードに返事しました! (2019年7月16日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - ともさん» 大丈夫ですよ〜! (2019年7月15日 1時) (レス) id: 3f3fdb238e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ボードに送っても大丈夫ですか? (2019年7月13日 21時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - ともさん» 大丈夫ですよ!もう少し詳細もらってもいいですか? (2019年7月13日 21時) (レス) id: 3f3fdb238e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ニカ北の病気の話でも大丈夫ですか? (2019年7月13日 19時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なっつん | 作成日時:2019年5月18日 0時

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