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○37(みっくんside) ページ37

−みっくんside−









" みっくんの特別になりたい "




確かにAはそう言った。









" 特 別 "









Aが言いたいことは何となく分かる。




そういうことだよな…




何も言わずに、泣いているAの頭を
優しく撫でていると…









.









「…みっくんは……そういう関係の子他にいるの?…」




囁くような声でAはそう言った。









はっ?

ちょ…待て待て…
何言ってんだこいつ…









「…な…何言ってんだよ…い…いる訳ねぇだろ…!」



俺はすぐに否定した。



「…じゃあ…何で?…


…今のカップルだと1ヶ月以内でそういうことする人もいるのに…もう今日で3ヶ月だよ?…」









あ、そういうことか…


それで俺にセフレがいると思ってるのか…









「…お前マジで考えることバカだな…」


「……だ、だって2人きりに…なったことだってあったのに…そういう雰囲気になったことなんて…今までなかったもん…」








必死にそう言い返してくるA。



マジこいつ俺の気も知らねぇくせに…



俺がどんなけ我慢してきたと思ってんだよ。









.









「…ったく……我慢してたんだよ…」


「…え?」


「…だから…我慢してた…ずっと。」


「………我慢?」


「…無理やりやって…もしお前に怖い思いさせたらって考えたら手出せなかった…」









あー、もうこんなこと言わせんなよ…


マジ恥ずいんだけど…


Aと話すと、マジ毎回想定外なことが起こる。









.









俺が打ち明けてから、何も言い返すことなく
横で大人しく座っているAを抱きしめると、
無言でAも俺の背中に手を回してくる。








「でもさ…逆に俺がお前のこと不安にさせてたんだな……マジごめんな…」



そう言うと、俺の腕の中で首を横に振るA。



「正直に言ってくれてありがとな…」



俺はAの耳元でそう言った。









.









.









そしてしばらくAを抱きしめた後…
覚悟を決めた俺は、抱きしめていた腕をゆるめ
Aの目を見ながら…








.









「…Aの初めて…俺が貰っていい?……」







そう言った。







(次からピンク入ります。苦手な方はUターンして下さい。)

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作者名:なっつん | 作成日時:2019年4月20日 15時

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