学園の白百合 (ページ11)

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９話ページ11

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ーﾋﾞｸｯ

『ぁ…れ、』

突然手に力が入らなくなり、持っていた教科書をバサりと落とす

棗｢どうした｣

なんだか…嫌な予感が

『なんでもないの…』

久しぶりだ、この感じ

私がもっと幼い頃弟に身の危険を感じると直感して胸騒ぎがしていた

今、まさにその感じ

『……司…今、どうしてるの…？』

気づけばポツリと零していた

ルカ｢A…、今日は体調優れないんじゃ…｣

棗｢……｣

『…大丈夫よ、少し任務のし過ぎで疲れてるだけだから…』

任務のし過ぎと言うのはあながち間違ってない

昨日の夜も一昨日の夜も遅くまで、初校長の命令で任務を遂行していた

しかもちょっとヤバめの。。

棗｢だったら今日は休め｣

ルカ｢あんまり無理したらダメだ｣

うっ…

この2人に言われると、弱いのよね…

正田｢白百合さん、無理はよくないです…私、ついて行きますから、一緒に保健室へ行きましょう？｣

目尻を下げて心配そうに見つめる正田さん

『…そう、だね。…悪いけど正田さん、付き添いしてくれない？』

正田｢喜んで！｣

．

少し横になって、頭冷やそう

あの子に今、何があっても私は何も出来ないんだから…

この学園にいる限りは…

絶対に

．