-実況者- 【私が必要なんでしょ？】② (ページ22)

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もう少しでクリスマス、今年も一人か…

なんてことを考えながらため息をつく

スマホをちらりと見ると画面が光る

レトさんAちゃん明日デートしませんか。

妙にかしこまった文で誘うレトさん

Aいいですよ～、どこ行きます?

私が返信すると直ぐにつく既読マークに笑みがこぼれた。

レトさんほんと!?

レトさんえっと、じゃあ家まで迎えにいくよ!

Aえ、悪いですよ～

レトさん迎えにいきたいの、駄目?

Aじゃあお願いしますw

レトさん任せなさい!12時頃に迎えにいくね

A了解です!

迎えに来てくれるなんて紳士だなぁレトさん

私は明日のデートが楽しみでボディケアをいつもより入念にした。

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予定時刻の二時間前、私は支度を始める。

髪の毛を少し巻いて白いワンピースに軽くカーディガンを羽織る。

「これでよしっと…」

お茶を飲みながらゆっくりとレトさんを待つ

なんだか緊張するな…

時間もまだあるということもあり、私はお菓子作りを始めた。

クッキーなら食べられるよね…？

スプーンとフォークの形の型でくりぬいたクッキーは、自分でも驚くくらい上手に焼けた。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

丁度クッキーを詰め終わった時インターホンが鳴る。

「はーい」

『来たよー』

レトさんの声がして、私はすぐいきます！と返し鞄とクッキーを持って外へ出た。

「お待たせしました」

『全然、っていうかそのワンピース凄い似合うな～』

かわいい～と上から下まで眺めるレトさん

「お父さんみたいｗ」

『えぇ、彼氏がいい～ｗ』

えっ、あ、そっかレトさん私が好きなんだった…

照れて私が黙っていると、レトさんも照れながら

『…俺も照れてしまうから、』

といってへへ、と笑う

「あ！レトさんこれあげます！」

丁寧にラッピングしたクッキーを渡す

『え！？なにこれ！開けていい？』

「開けてください笑」

『わー！！！！クッキー！俺大好き！』

レトさんはクッキーを一つ取るとぱくっとたべた