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「 ごめんね 」
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既読をつけたまま
重岡くんからのメール画面を閉じた。
返せない、なんて返せばいいのかわからない。
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真っ暗な画面の携帯を片手に
下を向いたままそう言った。
俯いたままだから
小瀧くんがどんな顔をしているかはわからない。
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そして、今自分が言ったごめん、が
何への謝罪なのかもわからなかった。
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「 ……先輩 」
「 ん？ 」
「 帰りましょうか 」
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小瀧くんはブランコから立ち上がり
ぱっぱっと腰の辺りを手で払った。
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真っ暗な公園の中
蛍光灯に反射したら彼の表情だけが発光して見える。
ニコッと頬を緩める小瀧くん
もう無理をしているとは思わなかった。
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「 あっ、でも先輩 」
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小瀧くんは軽く目を見開き、私の手を取った。
そして、自分の手と共に自分のコートのポケットにそれを突っ込んだ。
小瀧くんの温もりを感じる。
彼に繋がれた右手だけが外気から逃れ
ポカポカと温かい。
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これくらいは、させてくださいね。
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目尻をくしゃりと歪め、悪戯に笑う君は
映画の中から飛び出してきた少年のように格好良かった。
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初(プロフ) - カジャさん» ありがとうございます！長くなりそうですが更新早くできるように頑張ります！ (2016年12月29日 18時) (
レス) id: 96a74a2a13 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 更新頑張ってください。完結したら読みに行かせていただきます！ (2016年12月29日 11時) (レス) id: 59f95dacc4 (このIDを非表示/違反報告)
初(プロフ) - 小柚さん» ゆったん！ありがとう！（笑）頑張るね！ (2016年12月16日 18時) (レス) id: 96a74a2a13 (このIDを非表示/違反報告)
小柚(プロフ) - 展開楽しみ！！あ、ゆったんです（笑）更新頑張ってね！！ (2016年12月16日 17時) (レス) id: 8edbdd9245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：初 x他1人 | 作成日時：2016年12月16日 16時
