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．
私の頬をつたう涙が零れ
重岡くんの頬にぽたり、と落ちた。
やばい、起きちゃう。
急いで重岡くんの頬に落ちた涙を拭こうと
伸ばした手を弱々しく掴まれた。
．
今ここにいるのは私と彼の２人だけ。
誰のものかなんて、すぐにわかった。
重岡くんの手がぐいっと引かれ
私の体がベッドに倒れ込む。
．
「 A…？ 」
．
小さな声で私の名前を呼ぶ彼。
寝起きの彼の、ふにゃふにゃした眠そうな目。
その高めの声も、愛しくて愛しくて
私にはとっても特別なものだ。
全部、全部、私だけのものならいいのに。
．
でも、重岡くんにとって私は。
そう思えば思う程
考えは悪い方向へと突っ走って行った。
．
重岡くんは、驚いた訳でもない
至って落ち着いた顔で私の頭を撫でていた。
．
その、男らしいゴツゴツした手で
撫でられることが何よりもの幸せだった。
．
でも今は、彼が私を誰と重ねているのか
そのことばかりで。
彼の手を素直に愛しく思うことは出来なかった。
ふと、私の親友の姿が頭をよぎった。
．
沙穂は、可愛いというよりかは
美人でスタイルが良くて大人っぽい。
サバサバしていて、明るい性格。
私の大好きな、親友だ。
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そんな彼女を、重岡くんが想っていること。
それ以上に複雑なことはなかった。
．
沙穂は何も悪くない。
わかってる。
．
沙穂は今、結婚相手の人と幸せに暮らしている。
わかってる。
．
沙穂は正しい選択をしたのだ。
わかってる。
．
でも、重岡くんを振った沙穂を
重岡くんに好かれているのに、彼を思わない沙穂を
憎い、そう思ってしまった。
．
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初(プロフ) - カジャさん» ありがとうございます！長くなりそうですが更新早くできるように頑張ります！ (2016年12月29日 18時) (
レス) id: 96a74a2a13 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 更新頑張ってください。完結したら読みに行かせていただきます！ (2016年12月29日 11時) (レス) id: 59f95dacc4 (このIDを非表示/違反報告)
初(プロフ) - 小柚さん» ゆったん！ありがとう！（笑）頑張るね！ (2016年12月16日 18時) (レス) id: 96a74a2a13 (このIDを非表示/違反報告)
小柚(プロフ) - 展開楽しみ！！あ、ゆったんです（笑）更新頑張ってね！！ (2016年12月16日 17時) (レス) id: 8edbdd9245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：初 x他1人 | 作成日時：2016年12月16日 16時
