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木曜日、週に2回の第二外国語の授業の2回目だ。



火曜の2限にも一回あるから、一日おいて外国語がある。






ちなみに毎回のように予習があるから、ちょっと大変。





「ここの答えって、これで合ってるよね?」



「あってると思うよ、」



「よかったーありがと!」





夏希ちゃんが毎回のように予習の答え合わせを申し出てくれるから、



私も予習は欠かせない。






ガラガラ





隣の椅子が引かれ、反射的にそっちを向いてしまう。





パッ




と目が合い、







「っす。」




「お、お疲れさま、」







山田くんが挨拶?会釈?をしてくれた。






その時ふわっと甘い匂いがした。







よくイケメンからはいい匂いがするっていうけど、



本当なんだなぁ、なんて呑気に考えていると、






「…なんかついてる?」






ボケっとしていたのが変だったのか、




山田君が怪訝そうにこちらをみていた。







「あ、いや、イケ…」




「池?」







イケメンっていい匂いするって本当なんだねとかいったら



絶対変な空気になる、







「…いや、いい匂いするなって思って、」






そういうと山田君は自分の腕の匂いを嗅いだ。





「…あー、ボディミストかも、匂いきつい?」






「ううん全然、好きな感じの匂い、」






「…そか、」







ちょうどその時、







ガラガラ






グーテンモルゲン(おはようございます)



今日は教科書36ページの品詞の部分から、、」






教授が来て、授業が始まった。













授業中、隣からする甘い匂いが鼻をくすぐる。





ふとさっきのやりとりを思い出しながら、







…もしかして、匂いのこと言うのってキモかったかな、







と思ってしまった。














「では、今日はここまで、」





教授の声で、静かだった教室が一気に騒がしくなる、






「あの、」






さっきのこと謝ろうと思い、山田君に声をかけようとしたが、



私の声は聞こえなかったのか、スタスタと教室を出て行ってしまった。







…ま、いっか、



そんなに気にしていないことを願って、カバンの中からタブレットを取り出す。






「あれ、Aちゃん帰らないの?」



「私このあとオンライン授業だから、ここで受けようと思って。」



「なるほどね、じゃ、また来週!」





夏希ちゃんに別れを告げ、ワイヤレスイヤホンをつけた。





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作者名:みな | 作成日時:2023年12月14日 17時

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