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「まあ私、朝は強いからね〜」




キンコンカンコーン




なんてことない会話をしているとチャイムがなり、





「はーいみなさんおはようございますー、



二ヶ月間どんな夏休み過ごされましたかね、」





出席がレポート提出だけ、という理由で履修登録した、



顔も名前もよく知らない先生のよくわからない話を聞き始める。





「ねむぅ…」


「出席の番号発表されたら起こして…」





「はいはい、おやすみー、」





そう言いながら私はタブレットを準備し、



事前配布されたレジュメを取り込み、書き込みしながら授業を聞く。






大学に入っても、まじめの性は健在である。












「Aは次ドイツ語だっけ、」


「そうそう、あっちの棟だから行くねー、」


「お昼食堂で待ってるねーん」






私以外の3人は、第二外国語は中国語を選択している。


本来は中国語選択の方が多いんだけど、


希望届を出した当時の私は、


なぜかドイツ語話せたらかっこいいから、という理由でドイツ語希望を出してしまった。




そのおかげで、同じ授業をとってる友達を探すことはできず。


過去問はTwi◯tterで繋がった先輩にもらったため、なんとかやりきれている。






「あ、Aちゃん久しぶり〜」


「久しぶり〜髪染めたんだね似合ってる!」


「ありがとう〜、思い切って染めちゃった、」




この子は松尾夏希ちゃん。



コースは違うけど、この授業の固定席で隣になり、仲良くなった女の子。


法学コースだからか、すっごくまじめでいい子。





「初っ端だから特に予習とかないよね?」



「ないはず、また映像資料見るんじゃないかな」





入学当初の不安にしては、



いい感じに人間関係を築けているのではないだろうか。







…ま、相変わらず男絡みはなんもないけど。






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作者名:みな | 作成日時:2023年12月14日 17時

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