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4.脅迫状の先に ページ6






数年前、俺は一番大切な子に、何も告げずに姿を消した。十八の時に黒兎会を立ち上げて、会長として今までやって来たが、後悔だらけの毎日を過ごしてしまう事に。




裏組織の人間として、Aには二度と接触してはいけないだろう。自分でそう思い、今日の今日まで想い続けても会いに行くと言う事を出来ずにいたのは事実だ。




俺は黒兎会会長として恨まれる事もある。どんなルーツを辿ったのかわからないが、Aの事を調べあげて、ご丁寧に写真つきで、脅迫状が俺の所へと届けられた。




高校の制服を着た彼女の写真に、刃物で切りつけた物だった。俺の仕事はAに説明した通り、警察の裏組織。逮捕されるなんて事はあり得ない。なんせ、警察が要請してきてるから。仕事に出れば、血を見る事も交渉も情報収集も、全てが当たり前になってくる。



会社の外で合流した部下と運転を代わり、仕事場へ直行。仕事している俺の姿なんて、Aには見せられない。




「それで、何の為に送り付けてきたの?」




Aを殺すと言う脅迫状を送ってきた相手を調べて、問い詰めて黒幕を炙り出さなければ。黒幕は警察組織の方で追ってる人間かそれとも俺に直接の恨みがあるのか。




見せられない理由、そんなのは決まってる。




「早く、言いなよ」


「会長、やりすぎだ」




床に血がボタボタと流れている。相手の男を殴ったら、口と鼻から血を出した。俺はその姿を見てもなんとも思わない。




「あんたの大切なものを奪う、それだけだ」



「奪おうとするだけ野暮だよ。黒幕が居ない訳じゃないだろう?」




殺した所で情報が出てくる訳じゃない。殺さない程度に痛め付けるのも、血を出さずに交渉するのも、部下へ指揮するのも全部俺の仕事。




Aの言う通り合ってる仕事だから、会長と言う立場に居るのだろう。俺はある人を追って、この世界に入ったから、合わないという感覚は全くないのが事実。




『嫌うなんて有り得ないよ』




重ねてAの言葉が救いになって、俺は一つ安堵を覚えていたのかもしれない。




「会長、コイツ俺達で対処します」



黒幕が判明すればそこに向かうだけの話。外に出ると、車に乗る直前に電話が鳴った。この時間に電話してくる人物と言えば、限られてくる。画面にタップして電話に出た。



「もしもし、どうしたの__晋助」



俺はポケットに手を入れながら電話の相手である、晋助と会話を進めた。

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皇 時雨(プロフ) - *恋姫−ここな−*@姫蛍は大切な心友さん» 私なんかでよろしければ。では、後程ボードの方へお邪魔させて頂きます。 (2017年10月21日 17時) (レス) id: f7a55b3690 (このIDを非表示/違反報告)
*恋姫−ここな−*@姫蛍は大切な心友(プロフ) - 皇 時雨さん» その文才で私の小説にアドバイスまたは感想を(( (2017年10月21日 16時) (レス) id: a50b694780 (このIDを非表示/違反報告)
皇 時雨(プロフ) - *恋姫−ここな−*さん» コメントありがとう御座います。書き方が上手いと言って頂けるなんて、とても光栄です! これからも暖かい目で見守って頂けたらと思います。 (2017年10月21日 0時) (レス) id: f7a55b3690 (このIDを非表示/違反報告)
*恋姫−ここな−*(プロフ) - 書き方がとても上手くて感動しました! (2017年10月20日 17時) (レス) id: a50b694780 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皇 時雨 | 作成日時:2017年10月20日 5時

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