ちょっと変わった出会いから 8 【HQ】 (ページ8)

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神｢気まず〜｣

友くんと私の間にいる神崎さんが空気を壊すかのようにそう呟いた

神｢昨日の帰りのうちに何があったんだか｣

神崎さんは呆れながらそう言うけど私たちは特に何も言えず苦笑いをするだけ

『トモ〜、トモ的に星野ちゃんは髪型何が似合うと思う？』

教室で神崎さんと仲良しの明るめの子達も私たちと一緒に残っていて、携帯やら何か色々見比べていた

…ここまで神崎さんと一緒にいる友くんをあまり見ないから少し新鮮。

いつも変な顔してると言うか…嫌がっているから。

でもやっぱり話してる相手が神崎さんじゃないからか、いつもの優しい爽やかなオーラがすごい

そして特にやる事も無くなったのか神崎さんは眠いと言いながら顔を伏せて寝始める。

…文化祭の準備もまあまあ残ってるけど……部活に行った人もいるからいいのかな…？

……確か友くんもうちのクラスは確実に終わらないみたいなこと言ってたような…

…。

まあいいか…！！！

ふと顔を上げると、目の前に友くんが座っていて私の顔をじっと見ていた

友｢Aちゃんならどんな髪型も似合うよ｣

急にそう言われて恥ずかしくなって視線を逸らすと、周りの子達が楽しそうにキャッキャとし始めた

『まずは2つでまとめてみる〜？』

『そうしよっ』

『星野ちゃんじっとしててねぇ』

友くんに嫌われた訳では無い…そう考えることもできるけど、やっぱり何か少し気まずい

『トモは誰にでも優しいけどさ〜、星野ちゃんには特別優しくしてるのがよく分かるよね〜』

よりによって私たちの話題…。

友くんが嫌な表情をする時は神崎さんといる時だけだから、今も別に変わらずその子たちの話を聞いていた

『そのうちコロッとトモと付き合ってそうだなぁ』

……………

恐らく場を和ますための冗談交じりではあるけど何とも言えない…

友｢あはは、本当にそれだといいんだけどね｣

小さく胸が跳ねるも、いつも通り返してくれる友くんに内心ホッとしている

その話題を出したにもかかわらず、友くんがそう返すと思ってもいなかったからかピタリと手を止めた

友｢前別の子にも傷抉られたんだけど…

俺、振られてるんだから！｣

昨日みたいな表情は一切せずいつも通り優しく楽しそうに話していた