ちょっと変わった出会いから 4 【HQ】

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友｢面倒臭い奴に見られたね｣








友くんは苦笑いをしながらそう言って、私のクラスの男子を見つめた








彼は相変わらず私の腕を握ったまま、私の前を歩いている







すると彼はいきなり振り返って目を細めた







『聞こえてんぞ？』








彼は明るい人でクラスでもいつもよく騒いでるタイプの人だから、反応が用意されているかのように面白い







でもそんな人にあんな所見られて…







そして立場が私とは全然違うのに…








友｢いい加減セクハラは止めなよ





Aちゃんが可哀想だ｣








そう言いながら三人で教室へ戻っている







友くんが誰とでも仲がいいのがよく分かる






人柄の良さといい…ちゃんとした対応を取れるところといい…







そんなことを考えていると、急に手を握られて思わず視線がそちらへ移動する









…ん。








『何言ってんだよ。俺は夜久に憧れてんだよ』








そう言ってわざわざ恋人繋ぎのように指を絡めてきて、思わず胸が跳ねる








友くんに助けを求めるも私と同じように驚きつつも、彼を引いたような目で見ていた









友｢夜久は手なんか繋ぎません




まあ、どっかの誰かとは繋いだ事あるかも知れないけど〜｣








…っ！






急にさっきのことが頭に過ぎって、私は勢いよく友くんの方を見た







｢…と、友くんっ？！｣








すると友くんはさっきのクラスの男子と同じような顔をしてニヤついていた








……っ！！！！！






ムカつく〜！！また。わざとそういうことするんだから……







それにそれって…







"見せ付けてるんだよね？"








…………………っ







私は何も言えなくなって顔を逸らすと、クラスの男子はいきなり立ち止まった








『えぇー！何！？超楽しいんだけど！





誰！？その相手は…！？』








そう言いながらテンションが上がっても私の手は話そうとはしない








｢…そんな人いないってば｣








言える訳ないよ……恥ずかしいし…






何より迷惑がかかるんだから…








『えぇーー。イイじゃん、今日から俺もそういう仲じゃん？




俺彼氏じゃーん』







…………いや…何をおっしゃってるのか…








『浮気されたらとことん追求するからね？』









そう言いながら顔を近付けて来るもんだから、もちろん耐性のない私は恥ずかしくて堪えられない








その様子を見て彼はまた笑っていた

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