ちょっと変わった出会いから 4 【HQ】

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……昨日。





研磨くんは学校にいなかったから、帰りの事でしかない








孤｢…またクロが何か…｣







研磨くんがそう言いかけて私は思わず首を横に振った






…ん、いや……






…何か…した事にもなるのか…








｢…わざわざ送ってもらったのに、私が余分なことたくさん言っちゃった｣







私は苦笑いをしながらそう言うと、研磨くんはまた呆れたような顔をしていた








｢……感情がおかしくなってた｣







孤｢なんで｣







私が言うと研磨くんはすぐにそう聞いてくる







……なんで…







…言っていいのか分かんないけど…まあいいか





研磨くんはそんなに周りに言いふらすような人でもないし…









｢……黒尾くんは好きな人がいるって｣








いざ口に出したら急に恥ずかしくなって、鼓動が早くなった








｢…なのに、どうして……その…｣








後先考えず…話してしまった…続き……






すると研磨くんは小さくため息をついた









孤｢…キスしたり、抱き締めたりするのかって？｣









研磨くんの口から出る言葉が研磨くんらしくなくて、急に研磨くんが大人っぽく見えた








私は何も言えず小さく頷いた









｢……嘘つきだとか、勘違いするって言っちゃって｣








勘違いなんて本当に酷いことだろう








｢…勘違いなんて……私が意識しすぎてるだけで、黒尾くんは何とも思ってないのに｣









口に出すと改めてよく分かる、自分の惨めさ







私はできるだけ笑顔を崩さなかった








｢…おかしな事言っちゃったな、恥ずかしい｣







あははと誤魔化しつつも研磨くんが笑うことは無い







むしろ何を考えているのかわからない








そんな中研磨くんはゆっくりと口を開いて落ち着いたトーンで話し始めた








孤｢…勘違いして何が悪いの





そもそも悪いのはクロでしょ｣







……





孤｢……好きな人、ね。｣







研磨くんは空を見ながら小さくそう呟いた







…それが佐々木さんだっていうのは黙っておいた方がいいよね。







孤｢正しいと思うよ。俺は｣








研磨くんと一瞬目が合うも逸らされる







………あぁ…






私は顔を腕の中に埋めた








｢…忘れる事って出来るのかな｣








小さく呟く声は研磨くんに聞こえているのかも分からない









『っ…！はぁ…っ…いた！星野…っ』

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