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友「守ってあげたいって」
友くんは今日初めて喋ったけど、かなり優しいことばっかり言ってくれる
みんなに信頼されてるのはこういう所なんだろうね
友「皆も思ってるし、俺も思ってるよ
きっかけはともあれ、俺は先に知れて良かった!」
友くんは暗い気持ちを晴らしてくれるように、笑顔でそう言ってくれる
気分が下へ、下へといかない
友くんの笑顔は自然とつられてしまう感じ
友「…あのさ
もし良かったら、明日も一緒にお昼食べない?」
すると友くんは少し照れくさそうにそう言った
いつも1人だったし…特に問題は無い
私が頷くと友くんの笑顔はまた明るくなって、私の心の中も少しだけ明るくなった気がした
1人だと余計に辛い方向へと考えてしまう気がして。
「秘密にしててね」
まだ、考えたい
友くんは全てを受け入れてくれたように、頷いてくれた
友「あーあ…もっと早く仲良くなりたかったな」
友くんは大きくため息をつくと、口に手を当てて座り込んだ
「同じクラスにならなかったもんね」
友くんはその後もずっと話し相手になってくれた
…
友くんの携帯がさっきから鳴りっぱなし。
友くんは申し訳なさそうに眉を下げて私を見てから携帯を耳に当てた
スピーカーでもないのに声が聞こえる…
友「…はい…申し訳ございません…はい」
友くん苦笑いをしながらペコペコと謝っていた
電話を切ると心配そうに近付いてきて両手を合わせた
友「…ごめんね。俺帰らなきゃ。
お店の手伝いがあって…姉ちゃんが怒ってる」
なぜ謝るのかわからないまま、私も謝り返すと友くんは走って帰って行った
見えなくなるまで笑顔で手を振ってくれていて、本当に優しい人だと感じる
そしてさっきまで賑やかだった空気が急に冷たくなった気がした
いや、冷たくなった
話し相手もいなくてただ静かなだけだ。
こういう時間は変なことばっかり考えちゃうな…
私はまた自然と顔が俯くように下に下がっていた
まだ堪えただけ偉いぞ、私。
泣かなかった__________
そう自分を励ます自分が虚しくて、余計に苦しくなる
分かってたことじゃん
でも
いつの間にか忘れて__________
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PUPU(プロフ) - は る くさん» 更新遅くて申し訳ないです(´;ω;`)そして嬉しいお言葉ありがとうございます! (2020年5月26日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - ノンストップで読んじゃいました。。。続き楽しみにしてます!!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - redstarm53さん» 少しでもそう感じてもらえてるなら良かったです!ありがとうございますm(_ _)m (2020年5月21日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
redstarm53(プロフ) - むちゃくちゃドキドキして、すごく焦ったくて、めっちゃ青春って感じです!!!続きをいつも楽しみにしています。更新ありがとうございます! (2020年5月21日 0時) (レス) id: cfdf260033 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PUPU | 作成日時:2020年5月5日 11時