ちょっと変わった出会いから 2 【HQ】

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授業もしっかり聞きつつ、別の事も考える








少しずつ研磨くんとの距離が縮まっている気がして嬉しい






終いには、"俺で良ければ…"なんて事も言ってくれた







頼りすぎは良くない、そして彼は歳下で後輩。







気を付けながら、次、研磨くんと話すのが楽しみでもあった








………きっかけ、か。








夜久くんとは席が近かったから




研磨くんやリエーフくんは、昨日会ったりしたから








きっかけは違えど、同じバレー部。







そして黒尾くんは…







"…っ悪い！"







………





日直…？あの出来事…？







一体何がキッカケなんだろう








………………………







日直も、今日で終わり






何日やったんだっけ。





まだ短い筈なのに、少し濃く感じる





それは私が普段誰とも話していないからか、異性と仲良くしたのは久々だったからか









そう考えていると、少し寂しくも感じた








『起立ー』







そんなことを考えているといつの間にか授業も終わり








黒尾くんと別に濃い話をした訳でもない






……ただ、下着を見られただけだ




事故。







日直が終わったらきっと話すこともなくなるし、自然と忘れてくれるんだろうか






…いや、忘れて欲しいなぁ








私は自分の机から日誌を取り出して、すぐに帰れるように書けるところはある程度書く事にした








………あれ、






…まだ書いてなかったはずなのに







白紙のはずが、何故かもう文字で埋まっている





この字は…





私は前のページを捲って目を通すと、やっぱりと確信する







……黒尾くん







知らない間に書いておいてくれたんだ








…………お礼…は…したらダメ？



夜久くん…







…でもまあ、最後は結局二人になって話さなきゃいけない時間も絶対にある






もう十分でしょ。夜久くん。




私は頑張った。








.






全ての授業も終わり、先生の話も終わって、ゾロゾロと教室から出て行くみんな







昨日に引き続き、今日は日直が掃除をしなきゃいけないからみんなが帰るのを日誌を見つめながら待つ









黒板でも消そうかな、私は日誌を閉じて出来るところから手を伸ばした







段々と教室は静かになって、廊下が騒がしくなっていく






…部活かぁ







部活に向かうみんなの顔がキラキラしてるように見えた

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