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仙道side
「うちの娘がお世話になっております！」
「やめてよお母さん、仙道さん練習の途中に来てくれたから帰ろ」
「いえ、こちらこそお世話になっております」
「荷物わざわざ持ってくれて本当ありがとうね」
「仙道さん、ありがとうございました、
お先に失礼します」
「あぁ、また明日」
見送って、体育館に戻った。
「お、ちゃんと見送ってきたか？」
「あぁ」
「Aちゃんすげぇいい子だな。つーか、仙道って彼女いたことあんのか？
興味無さそうだったけど今まで」
「高校に入ってからはいねぇけど、一応中学ではな」
「へー？何人くらい？」
「2人」
「思ったより少ねぇのな。で、その2人とはどこまで？」
「あ？そういう越野は？」
「俺は3人だけど、キスまでしかしてねぇよ」
「そんなもんだろ皆。」
「だよな？てことはお前も？」
「まぁ」
「よかったー、まだ先越されてなかった
そっちも負けたらどうしようかと
いや、彼女いるから俺が不利なのは変わらねぇ？！」
「案外そうじゃねぇかもしれないぞ。
俺、付き合ってること自体まだ実感湧いてないし、俺が好きで付き合ったの初めてだし」
「へぇ…お前がねぇ…
つーか、日曜日オフらしいぞ女バス」
「え、そうなのか？」
「何だ知らなかったのか？」
「…」
Aちゃん教えてくれなかったな。
.
仙道彰日曜日オフなんだって?
Aそうですよ。あ、男子もなんですか?
仙道彰午前練だけ。予定ある?
Aちょっと愛知に行ってきます
愛知？
気になって電話をかけてみた。
「愛知って？」
『日曜日、愛知の決勝なのでお兄ちゃんと見に行こうって話をしてました』
「どっかみたいの？」
『愛知の星ってわかります？』
『仙道か？』
『あ、お兄ちゃん』
電話越しに牧さんの声が聞こえた。
『愛知の星くらい見といてもいいんじゃないか？
お前も行くか仙道？』
てことで、日曜日Aちゃんと牧さんと愛知に行くことになってしまった。
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作者名：なおお | 作成日時：2021年3月20日 13時
