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翌日、煉獄は宇随に合流した。
「久しいな宇随!一発殴らせてくれ!」
「おいおい…何で煉獄がいんだ?」
煉獄がお館様の許可の下任務に加わると説明すると、宇随は呆れたような目でこちらを見た。
「お前と竈門Aが恋仲になったって風の噂で聞いたが…本当だったんだな」
「うむ!無限列車の任務後にやっと色良い返事が貰えてな!」
「まぉ、あれだ。おめでとさん。しかし女を追いかけてここにくるとはなぁ」
「勿論Aが心配なのはあるが……お館様の見立てでは、ここにいる鬼は恐らく…」
「十二鬼月だな」
「あぁ!しかも強い。上弦の可能性が高いだろうとのことだ」
元忍の宇随やくノ一たちですら尻尾を掴めない。
これ程まで上手く溶け込んでいるとは……
「俺は上客としてときと屋に出入りする。何かあれば他の少年たちの所へも行こう。俺では戦力不足だろうからな、あくまで君の補佐だ」
「期待してるぜ」
二人は一瞬でその場から消えた。
(戻ったら雨宮と煉獄の標的になるとは伝えなかった。…逃げられたら困るので)
それから数日。
昼間はAは芸を習いつつ、さりげなく遊郭内を歩き、情報を集めていた。
鯉夏にも須磨のことを色々と聞いた。
「……そういえば…数日前京極屋の女将さんが亡くなったらしいね」
「京極屋…」
宇随によると、善逸が潜入しているところだ。
これもどうやら転落死らしい。
「(転落死だなんて、おかしい…そうすると、鬼が潜んでいるのは京極屋…?でも何故殺すだけで食わないの…?)」
「……最近は何だか物騒でね…貴女も気を付けなさいね」
「……はい」
鯉夏に琴を教わっていれば、外が暗くなってきた。
「大分上手くなったね。そろそろ店が開くから…貴女もお行きなさい」
「……はい。ありがとうございました、鯉夏花魁」
鯉夏は少し悲しそうな顔をすると部屋を出ていった。
翌日。
定期連絡のために集まった炭治郎とA。
何故か伊之助も来ていた。
「だーかーらー!俺んとこに鬼がいんだよ!」
伊之助が必死に説明している。
どうやら"荻本屋"にも怪しい気配があるらしい。
「…伊之助、わかったから落ち着いて。…それより、善逸は…」
「善逸は来ない」
「っ!」
Aたちが振り向くと、いつの間にか宇随が座っていた。
「音柱様……」
「善逸が来ないってどういうことですか?」
「お前たちには悪いことをしたと思っている」
宇随は目も合わせず言った。
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紫音(プロフ) - gn001yukaringoさん» コメントありがとうございます!宇随さんのシーン、楽しんでいただけて良かったです(^-^)書く方も楽しかったですよ〜!雨宮さんは、ヒロインを溺愛してるのでこんな呼吸も生み出しています笑 (2021年9月4日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - Topaz トパーズさん» おはようございます!コメントありがとうございます(^-^)ありがとうございます!宇随さんがボコられるシーン、楽しんでいただけたら幸いです(笑)これからもよろしくお願いします! (2021年9月4日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
gn001yukaringo(プロフ) - 宇髄さん討伐編、お腹抱えて笑いました(笑)雨宮さんの呼吸がお茶目すぎますね(笑) (2021年8月31日 19時) (レス) id: be3c286e2c (このIDを非表示/違反報告)
Topaz トパーズ - 初コメ失礼いたします!この作品最初っから読みましたけど物凄く素敵な作品です!私的には今後の展開である煉獄さんと月柱さん(元)←名前忘れましたすみません が宇随さんをボコす場面を楽しみにしてます(笑)須磨ちゃん達に生暖かい目を向けられそうだな宇随さん (2021年8月28日 5時) (レス) id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - gn001yukaringoさん» 煉獄さんは、玖ノ型ちゃんと使えますからね!宇随さんはどうなってしまうのやら…… (2021年8月26日 16時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫音 | 作成日時:2021年8月11日 13時