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煉獄が「車掌さんが切符を確認して切り込みをいれてくれるんだ!」と教えてくれたため、慌てて切符を手渡した。


パチン


「……?(嫌な、感じ…)」

切り込みを入れた瞬間、ふとよぎった違和感。
炭治郎も同じだったらしく首を傾げている。


「拝見しました……」



その時煉獄の目が鋭くなった。
静かに立ち上がると刀に手をかける。


「車掌さん!危険だから下がってくれ!火急のこと故帯刀は不問にしていただきたい!」


煉獄の視線の先にはいつの間にか現れたのか、一匹の鬼。
Aも慌てて立ち上がるが、煉獄に優しく制された。



「その巨躯を!隠していたのは血鬼術か!気配も探りづらかった」


スラリと抜かれるのは刀身が炎のように赤く染まった刃。


「しかし!罪なき人に牙を剥こうならば、この煉獄の赫き炎刀がお前を骨まで焼き尽くす!」



「炎の呼吸 壱ノ型 不知火」


目に見えない早さで鬼の首が焼け落ちる。



「…炎柱様、とても素敵です…!」

「ふ、ありがとう!A、俺の元に来るといい!」

「…はい。不束者ですが…よろしくお願いいたします…」



そして、Aの意識は落ちていった。






………………





「何で、ここ…」



気がつくとそこは懐かしい生家の前で。



「む?A、どうした?」

「…え、炎柱…様?」


隣には煉獄が立っていた。
Aの言葉に不思議そうに首を傾げる。


「炎柱?いつも名前で呼んでくれるではないか。俺たちはもう、深い仲なのだから」

「えっ?」


Aは目を見開いた。
自分は煉獄の告白にいつ返事をしたんだっけ…?


「あら、おかえりなさい」

「お母、さん…」


混乱していると、目の前には懐かしい母の姿が。


「お、お母さん…生きて…」

「あらあら何言ってるの、A。今日は貴女の好い方を紹介してくれるのでしょう?」


母親はそう言うと煉獄を見上げた。



「初めまして、煉獄さん。Aの母です」

「お初にお目にかかる!煉獄杏寿郎と申す。Aさんとお付き合いさせてもらっております」

「ここでは寒いでしょう。どうぞ中にお入りまくださいな」

「失礼する!」


呆けているAを余所に会話は進む。


「A?どうした?」

「あ…」


心配そうに手を取られ我に返る。


「冷えてしまうぞ、ほら行こうか」

「は…はい」


煉獄に抱き締められるように肩を抱かれAは家の中に入っていった。




これは………夢なのだろうか。



それとも………………

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ゆり(プロフ) - あの…舐めるとか刺激が強すぎるので※付けてもらえませんか… (2021年8月14日 2時) (レス) id: 3faa843c0c (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - ohyutayaさん» 言いました!しかし本人は言った瞬間気付いておりません(^-^) (2021年8月8日 17時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ohyutaya(プロフ) - 私の煉獄さんってサラッとすごいこと言いましたね (2021年8月8日 17時) (レス) id: a99629f64d (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 晴琉-haru-さん» ありがとうございます(^-^)更新頑張って煉獄さんへの愛をぶつけていきますので、よろしくお願いします! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
紫音(プロフ) - 空さん» ありがとうございます!夢主ちゃんにはいつでも瞬時に反応する煉獄さんです! (2021年8月5日 9時) (レス) id: 9d2f0b0ee2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫音 | 作成日時:2021年7月17日 16時

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