肺だって僕で埋めて ページ26
心配性 × たばこ
your side
「 なんでたばこ吸ってるんですか 」
目の前にいる自称綾波レイは冷たい口調で言う
今日、伊藤くんが家に来るなんて思ってもいなかった
家に帰ると彼がいた
合鍵渡してたからおかしくないけど。。
伊藤くんが来るなんか思わなくて隠れて吸ってたたばこやらビールの空き缶やら散らかしたままだった
それを見た結果これだ
「 僕はAさんにあんなに口酸っぱく言いましたよね」
そう、バレるのは実は2回目なのだ。
最近伊藤くんの仕事が忙しくなって、あえないことや仕事がうまくいかないことからストレスが溜まりつい手を出してしまった
「 あはは、ごめんごめん 」
「 何もおもしろくないです 」
彼のまっすぐな目が胸を痛くする
「 ごめんね 」
「 なんでまた吸ってるんですか 」
言えるわけがない
別に伊藤くんが悪いわけじゃない
でも、でもって
自分でもよく分からなくなる
「 仕事がうまくいかなくってさ 」
「 どうして僕を頼ってくれなかったんですか？ 」
「 だって伊藤くん忙しいじゃん 」
伊藤くんは口ごもる
「 別に伊藤くんが悪いわけじゃないんだよ 」
「 私が耐えられなかっただけ、だから、 」
空気が重くて、呼吸すること自体がいやになる
何を思ったのか伊藤くんは自分の服をめくり始める
「 え、なにしてるの 」
「 たばこを吸いたくなる理由って、お母さんのお乳が恋しいからなんですよね 」
「 そうらしいけど 」
「 じゃあ僕をお母さんだと思ってください 」
伊藤くんの表情は本気そのもの
「 何笑ってるんですか 」
久しぶりに声を出して笑う
「 だって、おもしろいんだもん 」
笑いが止まらなくて腹筋が悲鳴をあげはじめる
「 やっぱ伊藤くんだよ 」
「 なにがですか 」
「 私伊藤くんがすき 」
伊藤くんは少し目を見開く
「 僕もですよ 」
「 それが聞けただけで私もういいや 」
私は立ち上がって空き缶やたばこを片付け始める
「 あいにきてって言ったらきてくれる？ 」
「 いけるときはいきますよ 」
伊藤くんらしい現実味ある返事が返ってくる
「 今日から僕がAさんのたばこです 」
「 すーぐ吸っちゃうけど許してね？ 」
「 適度にしてくださいね 」
私専用のたばこ
他の煙は吸わないように
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り の(プロフ) - ひなのさん» そういってもらえてとってもうれしいです (；；) これからも自分のペースで更新させていただきます~！！！ (2022年3月14日 20時) (
レス) id: 3e3e8e40d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの - ほんとに最高です!!!💕次の話も楽しみにしてます！ (2022年3月14日 19時) (レス) id: 37ba71be81 (このIDを非表示/違反報告)
り の(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます~！ 🙇🏻♀️♡ ご指摘ありがとうございます！うれしいお言葉ありがとうございます！ 😮💨💞 これからも自分のペースで書いていきたいと思います ㅠ_ㅠ (2022年2月20日 19時) (レス) id: 3e3e8e40d8 (このIDを非表示/違反報告)
るな - はじめまして！楽しませていただいています！ただ気になったのですが、yousideではなくyoursideではないでしょうか...？関係ない指摘すみません、これからも楽しみにしています♡ (2022年2月20日 18時) (レス) @page1 id: 05ae4cdad9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：り の | 作成日時：2022年2月19日 10時
