〜蝙蝠に恋した龍〜賢者の石 Ⅰ (ページ30)

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29 生き残った男の子ページ30

9月1日
ハリーはダーズリー夫妻に送ってもらい、キングズクロス駅の9番線に立っていた

バー「あの大男によればこのあたりか」

ペチ「肝心な場所を言わないなんて…魔法使いはみんなそうなのかしら…」

叔父夫妻の言葉にハリーは酷く同意した

しばらくうろついていると"マグル"という言葉が耳に入ってきた

聞こえた方を見るとそこには赤毛の一家がハリーと同じようにトランクを引きずりながら次々と9番線の柱に突っ込み姿を消していった

ハリ「あ、わかったよ。叔父さん、伯母さん。あとは大丈夫」

そう告げるハリーをよそにダーズリー夫妻は心配そうに見つめながら頷いた

バー「そうか・・・元気でやるんだぞ？

それとしっかり勉強しなさい」

叔父のバーノンはハリーの頭を撫でながらしっかりと釘を刺した

そしてペチュニアはハリーを抱きしめた

ペチ「向こうでの生活は大変だと思うけど、あなたには小さい頃から守ってくれてる"脚長おじさん"や"レオ"がいるわ。

彼等はいつだったあなたを見守ってくれてるし、いつかきっと会えるわ

だから心配しないで学校生活を楽しんでね」

亡くなった母の妹である伯母は自分を大切に育ててくれた

さらにセブルスとAは偽名を使ってハリーを見守っていた

誕生日には毎年誕生日プレゼントも贈っていた

ハリーは頷きペチュニアを抱き締め返した

ハリ「うん…叔父さんも伯母さんも元気でね。必ず手紙を書くよ。それからダドリーにもよろしく言っておいて」

ハリーとペチュニアは名残惜しそうに離れた

ハリーは2人に別れを告げ見よう見まねで柱に突っ込んだ

柱を通り抜けると見慣れない服を着た人達が沢山いて横を見ると真紅の機関車が止まっていた

ハリ「すごい…」

ハリーは感激して見惚れていたが時間がないことを思い出し、荷物を詰め込み機関車に乗り込んだ

機関車に乗り込み空いている席を見つけるとそこに入り込みハリーは今までの事を思い出した

両親は"例のあの人"と言われる悪い奴から自分を守って亡くなったと聞いた

そして魔法族の"脚長おじさん"と"レオ"という人から自分は守られていることも教えてもらった

その人たちは伯母さんの幼馴染みだがハリーやダドリーには名前を教えてくれなかった

でも、名前は明かさないが自分を守ってくれてる人たち。ハリーは早く2人に合ってみたいと思った