〜蝙蝠に恋した龍〜賢者の石 Ⅰ (ページ14)

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13 師範ページ14

Aの魔法陣を使い2人は神住村(かすみむら)に戻ってきた

馴染みのある"藤原ノ屋敷"が見えてくると屋敷の中から着物を着た初老の女性が姿を見せた

？？「A、セブルス！！」

『・・・師範』

女性の名は藤原玲子

Aとセブルスに東洋術をイチから教えてくれた先生だった

玲子「アルバスから聞いたわ。お友達だったのね・・・」

『師範、、、お願いがあります』

玲子「お願い？」

『私に、、繭気属性術(けんきぞくせいじゅつ)の氷術式を教えてください』

Aの発言に玲子は目を見開いた

セブ「なっ！？」

玲子「自分が何を言っているのかわかってるの！？
あれはとても危険な術式だって教えたはずよ！！」

玲子はAの肩に掴みかかり怒鳴った

＿＿＿繭気属性術の氷術式

それはとても高度な術式であり危険なものであった

扱いが難しく魔力が強くても扱えず亡くなった者が多く、現在では氷術の属性はいなかった

『自分が何を言っているのか知っている！！
無謀な賭けだとは私もわかってる！！』

玲子「じゃあ、どうして・・・」

Aは爪が食い込むくらい拳を握った

『・・・今のままじゃ誰一人守れないから』

玲子「・・・・」

『もう、嫌なんです。
目の前で誰かが死ぬのはもう見たくないんです。
だから・・・「もう良いわ」・・！？』

玲子「貴方が大切な人を失ったことは私も知らないわけじゃないわ」

玲子は俯いて顔をあげないAを見てため息をついた

玲子「まったく・・・何を言っても聞かなさそうね」

セブ「玲子さんあれは！！」

玲子「わかってるわ。でもねセブルス、Aはもう子どもじゃないのよ。それに・・・」

玲子はAの顔をしっかりと見て続けた

玲子「たぶん、この子は氷術式の適合者よ」