未来がみえる少女 弐 【鬼滅の刃】

第漆拾捌話 ページ36

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しのぶ「頑張ってますね、お友達二人はどこかへ行ってしまったのに」



声の正体はしのぶだった
しのぶはAの隣に座った



しのぶ「二人だけで寂しくないですか？」



炭治郎「Aがいるので全然寂しくありません！」



A「それにできるようになったらやり方を教えてあげられるので！」



しのぶ「……君たちは心が綺麗ですね」



炭治郎「……あのどうして俺たちをここへ連れて来てくれたんですか？」



しのぶ「禰豆子さんの存在は公認となりましたし

君たちは怪我も酷かったですしね

それから……君たちには私の夢を託そうと思って」



「「夢？」」



しのぶ「そう、鬼と仲良くする夢です。きっと君たちならできますから」



炭治郎「怒ってますか？」



その言葉にしのぶはいつもの笑顔ではなく珍しく真顔になった



炭治郎「なんだかいつも怒ってる匂いがしていてずっと笑顔だけど……」



しのぶ「そう……そうですね、私はいつも怒っているかもしれない」



しのぶは俯きながら語り出した



しのぶ「鬼に最愛の姉を惨殺されたときから

鬼に大切な人を奪われた人々の涙を見る度に

絶望の叫びを聞く度に

私の中には怒りが蓄積(ちくせき)され続け膨らんでいく

体の一番深いところにどうしようもない嫌悪感がある

他の柱たちもきっと似たようなものです

まぁ今回彼らも人を喰ったことがない禰豆子さんを直接見て気配は覚えたでしょうし

お館様の意向もあり誰も手出しすることはなきと思いますが

……私の姉も君たちのように優しい人だった」

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