未来がみえる少女 弐 【鬼滅の刃】

第陸拾参話 ページ17

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「起きろ

起きるんだ

起き……オイ

オイコラ

やいてめぇら

やい！！

いつまで寝てんださっさと起きねぇか！！」



Aと炭治郎はその声で同時に起きる



「柱の前だぞ！！！」



Aと炭治郎の前には"九人の柱"がいた



だが二人はそれを聞いてもピンときてない
そもそも柱が何なのか二人はわからないのだ
そしてこの状況もわからない二人は余計混乱していた



「ここは鬼殺隊の本部です。あなたたちは今から裁判を受けるのですよ。竈門炭治郎くん、月雪Aさん」



柱とは鬼殺隊の中で最も位の高い九名の剣士である
柱より下の階級の者たちは恐ろしい早さで殺されてゆくが彼らは違う
鬼殺隊を支えているのは柱たちだった



「裁判の必要などないだろう！！鬼を庇うなど明らかな隊律違反！！我らのみで対処可能！鬼もろとも斬首する！！」
炎柱・煉獄杏寿郎



「ならば俺が派手に頚を斬ってやろう。誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ。もう派手派手だ」
音柱・宇随天元



「(えぇぇ……こんな可愛い子たちを殺してしまうなんて胸が痛むわ苦しいわ)」
恋柱・甘露寺蜜璃



「あぁ……なんというみずぼらしい子供たちだ、可哀想に。生まれて来たこと自体が可哀想だ」
岩柱・非鳴嶼行冥



「(何だっけあの雲の形。何て言うんだっけ)」
霞柱・時透無一郎



Aと炭治郎は禰豆子が居ないことに気づき辺りをキョロキョロと見渡す



「そんなことより冨岡はどうするのかね」



木の上から声が聞こえ二人は驚く



「拘束もしてない様に俺は頭痛がしてくるんだが

胡蝶めの話によると隊律違反は冨岡も同じだろう

どう処分する、どう責任を取らせる

どんな目にあわせてやろうか」
蛇柱・伊黒小芭内



甘露寺「(伊黒さん相変わらずネチネチして蛇みたい。しつこくて素敵)」



冨岡「……」
水柱・冨岡義勇



甘露寺「(冨岡さん、離れた所に一人ぼっち、可愛い)」



「まぁいいじゃないですか。大人しくついて来てくれましたし。処罰は後で考えましょうそれよりも私は坊やたちの方から話を聞きたいですよ。」
蟲柱・胡蝶しのぶ



炭治郎「(俺たちのせいで冨岡さんまで…っ)」



炭治郎は言葉を発しようとしたが咳き込んでしまった



A「炭治郎くん大丈夫！？」



しのぶ「水を飲んだ方がいいですね

顎を痛めていますからゆっくり飲んで話してください

鎮痛薬が入ってるため楽になります

怪我が治ったわけではないので無理はいけませんよ」

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