第百二十話_貴女と同じだからこそ ページ42
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太宰から渡されたマイクを強く握る
伝えよう、鏡花に
自分と同じ事で苦しみ、悩んでいる彼女に
A「鏡花、私はね、昔命令されれば平気で人を殺す、殺戮人形だった」
鏡花から見た私は穢れのない綺麗な存在と思っていたのかもしれないが全然そんな事はない
A「だから、私は貴女以上に人を殺してる。この手は真っ赤に染まっている」
鏡花『それでも……貴女は私とは違う……私は……』
A「違う、か………確かにそうだね
私と鏡花は全く違う。だって鏡花は……
"たかが35人を殺しただけで諦められる"程度なんだから」
鏡花『!!』
A「ねぇ、鏡花。貴女が本当に望むなら殺しで生きる道を私が用意してあげる」
鏡花『………』
A「でも、違うでしょ?本当はまだ諦めきれてないよね?」
一度光を見してもらったらそう簡単に諦めることなんて出来ないことを私は知っている
A「成りたいモノと向いているモノが違って
苦悩の中にいるのは鏡花だけじゃない
私も同じ。迷いながら必死に足掻いてる」
__だから鏡花……一緒に頑張ろう
太宰「鏡花ちゃん、成りたいモノと向いているモノが違う時、人は如何すればいいと思う?」
鏡花『………………判らない』
太宰「そう、君がそう答えたように
私にもAにも判らない。判らないからこそ
生き方の正解を知りたくて誰もが闘っているんだ」
これが正しい道なのか、間違った道なのか
そんな事は誰にも判りやしない
太宰「何を求め闘う?如何やって生きる?
答えは誰も教えてくれない
我々にはあるのは迷う権利だけだ」
苦悩の中で、迷い、悩み、足掻きながら生きる
其れが人として生まれた運命だから
太宰「溝底を宛もなく疾走る
土塗れの
A「だから……まだ諦めないで、鏡花」
鏡花『………私』
その時、別の通信機から警告音が鳴り響いた
確認すると白鯨の高度が不自然に落ちていた
A「………ハッキング」
外部から白鯨のシステムを支配され
白鯨は街へ落下し始める
A「このままだと街に落ちる……」
鏡花『如何すればいい?』
通信機から鏡花が落下を止める方法を聞いてきた
第百二十一話_若し今日この荷物を降ろして善いのなら→←第百十九話_白鯨潜入作戦
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ!!こちらこそありがとうございます!!☺️☺️ (7月9日 10時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - 良かったあぁぁあ…すみません!!急かすようなことを言ってしまいました…、ゆっくり!気長に待ってるので!!応援してます!😻 (7月8日 8時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» あります!!この後のお話もちゃんと考えてありますので!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (7月7日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ、これ終わっちゃったんですか…??続きありますか…? (7月6日 20時) (レス) @page49 id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 灯花さん» ありがとうございます!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (6月16日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2022年5月1日 21時