光を求める少女の話 【文スト】【太宰治】【３】

第九十四話＿三組織異能力戦争 ページ11

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探偵社は全員敵の襲撃に備え、社を離れ旧晩香堂という施設に移動した


福沢「皆聞け、嘗て……三日か二日前には戦争を免れる途は在った

しかしその途も今や閉ざされた

社の鏖殺を謀るマフィア、社の簒奪(さんだつ)を目論む組合

この両雄より探偵社を守らねばならぬ

太宰、説明を」


太宰は組合は資金力、マフィアは兵の頭数に優れているため
探偵社が正面からぶつかっても勝てる見込みはないと云う
そこで守勢(ディフェンス)と攻勢(オフェンス)に分割し奇襲戦法で戦う事にした


太宰「守勢(ディフェンス)の要は何と云っても此処で与謝野先生とAを守る事」


敦「！」


A「………」


敦は守勢(ディフェンス)側にAの名前が上がったことに驚き、彼女に視線をやる
A本人は差程、気にしてはいないみたいだが
そして其れに驚いたのは敦だけではない


国木田「Aは攻勢(オフェンス)ではないのか？」


太宰「マフィアはAの弱点を知っている

Aの力は確かに強力だが弱点を知られていれば彼女は"切り札"にはなれない

組合だけが相手なら私もAを攻勢(オフェンス)に入れたんだけどね」


敦「(けど、それでもAちゃんは……)」


A「………」


守勢(ディフェンス)＿＿福沢・乱歩・与謝野・賢治・A


太宰「そして攻勢(オフェンス)は二組に分割。谷崎君の隠密能力と私の異能無効化で敵の横あいを叩く」


攻勢(オフェンス)「甲」＿＿国木田・谷崎


攻勢(オフェンス)「乙」＿＿太宰・敦


太宰「この戦の肝要はこの拠点を隠匿する事です

敵の異能者総出で此処に雪崩れ込まれると

いくらAが居ても守勢(ディフェンス)が保ちませんから」


A「………」


ギュッとAは両手に力を込める




この戦い強いものが勝つのでは無い
＿＿勝ったものが強いのだ




福沢「三組織の内、生き残るのは一組織のみだ、闘う他に活路は無い」



＿＿＿武装探偵社



役者は揃い、舞台も整い、幕は上がる




森「最後に残るのは我々だ」



＿＿ポート・マフィア



少女の異能は薬になるか毒になるか



フランシス「結末が今から楽しみだよ」



＿＿組合



試練は彼女の意思関係なしに訪れる



「三組織異能力戦争だ！」



さぁ、運命に試練に抗え

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