七訓 ページ10
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銀時「おいおい、その刀は使いたくないんじゃなかったのか?」
と言いながらも銀時は木刀に手を掛ける。Aの今の発言が冗談などではないと分かっているからだ
A「そうですよ、本当は凄く嫌です
でも………致し方ありません
私がこのような事を言っていたなど城下の者達に言い振らされても困りますから」
___「それは残念だったなァ。一般市民じゃなくて
A「…………気配を消すのが上手いですね、沖田様」
沖田「まぁ、聞いてたのは"俺だけ"じゃあねェけどな」
土方「今の話は屯所で詳しく聞こうじゃねェか。なぁ……A?」
A「!!」
突然日陰が出来てAは驚いた
後ろを振り返ると土方が傘を彼女に差し出しながら立っていた
A「土方様までいらしてたんですね」
土方「今までの行動はこうなることを見越しての計算だったのか?」
A「まさか、傘を飛ばしてしまったのは私の不注意でしたし
沖田様と銀時様の前から消えたのもほんのお遊びでしたの
今の銀時様の会話も冗談だったのですが……
少しお遊びの度を過ぎてしまったようですね」
申し訳ない顔をしながら言うA
だが、三人はその言葉に納得はしていない
土方から傘を受け取り、銀時の方に振り向き「それでは私たちはこれで失礼致します」と頭を下げながらAは言った
沖田も土方もその後に続いて銀時に背を向けるが
銀時「いや、待てよ」
A「!?」
呼び止められると思っていなかったAは驚きながら足を止める
銀時「これも何かの縁じゃねェか。俺はもう少しお前と話がしたいんだけど?」
A「………それなら条件が御座います」
銀時「条件?」
A「沖田様と土方様抜きでお話致しましょう」
土方「はあっ!!?」
沖田「…………」
A「貴方様もそちらの方が都合がよろしいと思うのですが?」
銀時「良いぜ。てことで大西くん!総一朗くん!ちょっとそこの姫様借りてくぜ!」
土方「誰が大西だ!!!
お前らとの間に何があるのか知らねェけどな!!
姫様を一般市民と二人っきりになんて出来るかよ!!」
沖田「良いんじゃねェですか」
土方「はぁあ!!!?」
沖田の賛成の意に土方はまた驚きの声を上げる
沖田「旦那なら仮に"もしものこと"があっても大丈夫でしょ」
土方「その"もしも"が合ってからじゃ遅いんだよ!!!」
銀時「それじゃあコイツ借りてきまーす」
土方「っておい!!!待てや!!!万事屋!!!!」
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みゆき(プロフ) - 来良さん» 返信が遅くなりごめんなさい!😣💦💦ありがとうございます!!私も早く三人と再会させたいです!!!笑笑 (2022年1月5日 23時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
来良 - この作品めっちゃ好きです…!早く高杉さんやヅラや辰馬さんに再会するとこをみたい…!お身体に気をつけて、これからも頑張ってください!応援してます! (2022年1月3日 21時) (レス) @page15 id: 1123250b94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年5月21日 17時