君は君らしく【銀魂】【沖田総悟】

三十三訓 ページ36

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そよ「Aは今までずっと一人で耐えてきたんだもん

怖い思いも、辛い思いも、苦しい思いもたくさんしてたはず

それなのに、私や兄上の事を思ってずっと我慢してくれてたんだよね

本当にごめんなさい

あんな事になるまで気付いてあげられなくて」



泣きそうになるそよをAは優しく抱きしめる



A「私がそよとちゃんと話すことなく

お城を出ちゃったからそう思わせてちゃったんだね

…お茶会のことも、その前の事だって

そよが謝らないといけないことでもないし責任を感じる必要もないんだよ

そよの……姉上様のおかげで私は今まであのお城で暮らせてこれた

姉上様がずっと側に居てくれたおかげで孤独じゃなかった

本当にありがとう」



そよ「ッ……Aッ！！」



泣きじゃくるそよの背中を優しく撫でる
運転している土方は視線こそ前を見ているが見守るような瞳で会話を聞いており
助手席にいる近藤はそよと同じくらい涙を流していた



A「神楽と遊ぶの凄く楽しいでしょ？私もあの子に色々楽しいことを教えてもらってるんだ」



そよ「ｸﾞｽﾞｯ……うん！とっても楽しかった！今度はAも含めて三人で遊びたい！」



A「うん！神楽に伝えておく！絶対に三人で遊ぼうね！」



そよ「Aは楽しく、笑って暮らせてる？」



A「うん！毎日刺激的な事がいっぱいで楽しく暮らしてる！」



満面の笑みで答えるAにそよも「良かった」と笑顔になる
うん、やっぱりそよは笑顔がよく似合う



A「そよ、私今日はこのままそよと一緒にお城に帰る」



そよ「え！？」



A「そよに聞いて欲しい話がたくさんあるんだ。聞いてくれる？」



そよ「！！
うん…うん！勿論！Aの話なら私はいつだって大歓迎なんだから！」



A「朝まで聞いてもらうつもりだから覚悟してよ？」



ニヤッと笑うAにそよも「じゃあ、じいやに見つからないようにしなきゃ」と同じくニヤリと笑う



こうしてそよ姫家出騒動は幕を閉じた

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