二十一訓 ページ24
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桂「そうだ。奴等の主だった収入源は非合法薬ぶつの売買による利益
その触手が末端とはいえ、地球にも及んでいるというわけだ
天人に侵された幕府の警察機構などアテに出来ん
我等の手でどうにかしようと思っていたのだが
貴様がそれほど追いつめられる位だ
よほど強敵らしい、時期尚早かもしれんな……っオイきいているのか」
銀時「仲間も拉致られた。ほっとくわけにはいかねェ」
桂「その体で勝てる相手と?」
銀時「人の一生は重き荷を負うて遠き道を往くが如し」
A「………」
確か……人生は長く、苦しいことが多いので、辛抱強く努力を重ねて進むべきである……だっけ
銀時「昔なァ徳川田信秀というオッサンが言った言葉でな…」
桂「誰だそのミックス大名!家康公だ家康公!」
銀時「最初に聞いた時は何を辛気くせーことをなんて思ったが
なかなかどーして年寄りの言うこたァバカにできねーな
荷物ってんじゃねーが誰でも両手に大事に何か抱えてるもんだ
だが担いでる時にゃ気づきゃしねー
その重さに気づくのは全部手元からすべり落ちた時だ
もうこんなもん持たねェと何度思ったかもしれねェなのに
またいつの間にか背負いこんでんだ
いっそ捨てちまえば楽になれるんだろうが
どーにもそーゆう気になれねー
アイツらがいねーと歩いててもあんま面白くなくなっちまったからよォ」
A「………」
___羨ましい
銀兄にそう思ってもらえる二人が
三人の中にある確かな絆が
私には入る隙がないと言われているようで
A「(当たり前じゃない
私はまだ出会って間もないんだから
仕方のないこと、なのに……)」
___ポンッ
A「!!」
銀時「………」
こちらを見ずにただ静かにAの頭に手を置く銀時
それでもAには確かに伝わった
__「その中にお前も含まれている」と
不器用な伝え方
それでもAの心は救われた
そうだよ、銀兄はいつだって私のこともちゃんと見てくれてる
私が勝手に嫉妬じみた感情を抱いてしまっただけ
自分の中にそんな子供じみた感情があったなんて驚いたが、もう大丈夫
そもそもこんな感情を抱いたのは自分がまだあの二人に心を開いてない証拠だ
だから、これから少しずつ埋めていこう
あの二人と心の距離を
桂「仕方あるまい
お前には池田屋での借りがあるからな
それにAまで行くとなると些か心配だ
行くぞ」
銀時「あ?」
桂「片腕では荷物など持てまいよ
今から俺がお前の左腕だ」
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みゆき(プロフ) - 来良さん» 返信が遅くなりごめんなさい!😣💦💦ありがとうございます!!私も早く三人と再会させたいです!!!笑笑 (2022年1月5日 23時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
来良 - この作品めっちゃ好きです…!早く高杉さんやヅラや辰馬さんに再会するとこをみたい…!お身体に気をつけて、これからも頑張ってください!応援してます! (2022年1月3日 21時) (レス) @page15 id: 1123250b94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年5月21日 17時