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十一訓 ページ14

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こうして一度Aと銀時は別れた


真選組の屯所に着くと土方と沖田が待っていた


二人はAの顔付きを見て驚く
別れた時とは違い、今のAの顔はとても晴れ晴れしていた


Aはすぐに一度城に帰ることを伝えた
今はまだ帰らない方がいいと松平に止められたが


A「これからのことで父上様と大事なお話をなさりたいのです」


Aの真剣な顔付きに負け、松平同伴のもと城に帰った


茂茂「A、まずはおかえり」


A「はい、父上様、ただいま」


茂茂「毒盛りの件は本当にすまなかった

辛かっただろう、私はAを気に掛けているようで

本当は"何も気付いていなかった"なんて……

娘の助け声も気付けぬなど親失格だな」


A「そんなことは御座いません!

私が父上様やそよにご迷惑をお掛けしたくなくて今まで黙っていたのです!

そんな悲しいこと言わないでください……」


茂茂「いや、母の事情があるとはいえ

その娘であるAに牙を向けることなど

解っていた筈なのに"表面"だけで安心してしまった私の落ち度だ」


A「父上様………」



茂茂「松平から話は聞いている。大切な話があるのだろう?」


A「はい」


茂茂「遠慮はいらない自分の想っていることを嘘偽りなく申してみよ」


A「では、そのお言葉に従い……父上様、私家出をしたいです」


茂茂「!!?」


茂茂は"家出"という単語に驚いた


A「勘違いしないでください、父上様

私は父上様とそよのことを嫌いになったから出て行きたい訳ではないのです


……社会勉強をしたいんです」


茂茂「社会勉強?」


A「はい、城下の者達の暮らしを私もしてみたいのです!」


Aの輝いた瞳を見て茂茂は東雲家が襲撃される前に会った由紀を思い浮かべた


一度彼女から攘夷戦争に参加した経緯やその時の日常などを聞いたことがあった


その時の彼女も今と同じように瞳を輝かせ楽しそうに語っていた


茂茂「(覚えていなくてもやはり貴女の子だな)……わかった、その家出を許そう」


A「!!?」


あまりにもあっさり許可を出した茂茂に今度はAが驚いた


A「あっさりと許可を頂けるとは思っていませんでした」


茂茂「いや、良い機会だと思ってな

Aの母も小さい頃は城下の者達と一緒に暮らしていたそうだ

だからA、そなたも社会勉強としてその家出を許す」


A「ありがとうございます」


Aは深く頭を下げた

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - 来良さん» 返信が遅くなりごめんなさい!😣💦💦ありがとうございます!!私も早く三人と再会させたいです!!!笑笑 (2022年1月5日 23時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
来良 - この作品めっちゃ好きです…!早く高杉さんやヅラや辰馬さんに再会するとこをみたい…!お身体に気をつけて、これからも頑張ってください!応援してます! (2022年1月3日 21時) (レス) @page15 id: 1123250b94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2021年5月21日 17時

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