第五十三話_彼女の一日 ページ15
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Aの一日は大体こうだ
森「うん、順調に回復しているね」
A「………」
本部に来て一番にすることは医者である森の処に行き、診断を受けること
太宰「善かったね」
A「………………」コクン
其の後は太宰と少し別れる
任務がこないといっても仕事がないという訳ではないので
Aはその間にもう一人の幹部、尾崎紅葉に預けられる
太宰「宜しくお願いします、姐さん」
A「…………」
太宰「A、また後でね」
太宰はAの頭を優しく撫でるとその場を後にした
尾崎と一緒に居らせることにもきちんと理由がある
元々は彼女の成長のために必要なのは人と関わることだと思っていた太宰が、まず同じ女性である尾崎を選んだのだ
だが姉のことを思い出したのか
初めて尾崎を紹介したときAの手は微かに震えていた
その事から尾崎はAに必要以上に接したりはしなかったが
最近は怯えることもなくなり、今はAと少しでも話せるように心掛けている
尾崎「A、今日もそなたに似合う着物を何着か用意しての。選んでみんか?」
A「……………」
部下に着物を持ってこさせAの前に揃える
この行為にもちゃんと意味がある
物を選ばせることによって"自分の意思"を持たせようとしているのだ
A「……………」
尾崎「では、此れはどうじゃ?お主に似合いそうな色合いと柄だが」
A「……………」
尾崎「………今日は此れにしてみるかの。着替えにはもう慣れたかい?」
A「……………………」コクン
最終的にはいつも尾崎が決めてしまうが着物や小物を選ばせ、一緒にお茶をするのが日課だ
尾崎が忙しいときはエリスと遊んだりと交流関係を広げていっている
夕方になれば太宰が迎えに来て帰るのだが今日は少し違うらしい
太宰「A、今日は少し寄り道をするよ」
A「……………」
太宰「Aに私の"友人達"を紹介する」
第五十四話_"織田作之助"と"坂口安吾"→←第五十二話_"命令"と"お願い"
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます!黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです!特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話_彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前(?)があるんですが誤字じゃないですか?間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう!そうなんです!実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです!!二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです!! (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年1月30日 23時