花柱は１人の少年に振り回されている【鬼滅の刃】【弐】

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アオイ「カ、カナエ様ッ！？」



炭治郎「俺が、俺たちがアオイさんの代わりに行く！！！」



炭治郎がカナエを庇うように前に出て言うと宇随の左右に善逸と伊之助が居た



伊之助「今帰った所だが俺は力が有り余ってる！行ってやってもいいぜ！」



善逸「アアアアアオイちゃんを放してもらおうか
たとえアンタが筋肉の化け物でも俺は一歩もひひひ引かないぜ」



宇随「でもお前Aの継子になったんだろ？
こいつらは良いとしてお前はAの許可がねぇと連れていけれねぇな」




＿＿＿「なら、それは私が居れば解決ですね」





宇随「！！」



アオイ「キャッ！」



いきなり耳元で囁かれた宇随は驚き、そちらに意識がいった

それを狙って力が緩んだ隙にアオイを救出しカナエの隣に降り立つ


それは一瞬の出来事で宇随とカナエ以外には何が起きたか分からなかった



宇随「漸く"本命"のお出ましだな」



A「…………」



アオイ「A様………」



炭治郎「Aさん！！」



Aはアオイを下ろし、頭を撫でる
そして炭治郎の背中を押す



炭治郎「え……？」



A「……そこの三人は囮にするなり餌にするなり勝手にすればいい」



「「えええええええええっ！！？」」



炭治郎と善逸はAの発言に驚き、叫び声を上げる



A「……でも神崎さんや特に師範を連れて行く気なら容赦はしませんよ、宇随さん」



宇随「ハッ！元よりお前が来た時点でそいつらに用はねぇよ！」



A「……？」



宇随「俺の狙いは最初からお前だ、A」



A「……成る程、師範で釣って私を誘き出したって感じですか
(竈門くんだと私が出て来ないのを知っててやったな。まぁ、正解だけど)」



宇随「お前は必ず連れて行くぜ、A」



A「………」



炭治郎「いくら柱だからってAさんの意思を無視して連れて行くなんて俺が許しません！！」



宇随「いいや、お前は必ず俺に協力するぜ。なんせ、お前の追っている"上弦"かも知れねぇんだからな」



A「！！」



カナエ「………」



炭治郎「(Aさんが追っている上弦って……)」



A「………わかりました。私も行きます」



宇随はそれを聞くと「今から向かうぞ」と屋根から降りた



A「………(まんまと宇随さんの策略にはまった感じだけど、仕方ないか)」



カナエ「A」



A「！」



カナエ「無理しないでね、気を付けて」



A「……はい」

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