証 ページ19
ピアスを貰った日の翌日。
オレは弁当とある物を持って屋上へ向かった。
人の目を避けながら、足早にそんな場所へ向かうのには、訳がある。
なるべく静かに屋上の扉を開けて辺りを見渡すと、居た。
目的の人物達の元へ歩み寄ると、そいつらは驚いた顔をしていた。
『…よっ。』
シルク「え、A…！？」
驚く彼等を余所に、オレは取り敢えずザカオとマサイの間に入れてもらった。
そして平然と飯を食い始めるオレ。
マサイ「ここに来ても大丈夫なの？」
『大丈夫だ。人目気にしてなきゃどうにでもなるしな。それに。』
モトキ「それに？」
そう、これこそがわざわざ屋上まで来た理由。
『お前らがオレにピアスくれたろ？オレも友好の証？みたいなの、示したいと思って…な。』
…顔が熱い。
隠すように白米をかきこんで周りを見る。
『何だよ。何か言えよ。』
慣れねー事してる自覚はあんだよ。笑うなら笑え。
ンダホ「いや、何だか嬉しいなーって思って！」
ザカオ「うん。自分が嫌な事してまで俺達に会いに来てくれたんだよね。嬉しすぎて固まってた。」
『…そーかよ。おら、とっとと食え。』
照れるな、コレ。
食い終わった弁当をそそくさと片して、友達という気恥しい存在を見渡す。
騒がしい昼食など、何時ぶりだろうか。
不意に、暖かな手がオレの顔に触れた。
『…何だよ。』
ぺけ「んー？何かさ、可愛いなーって思って。」
『なっ…！オレは可愛くねぇ！』
ぺけ「そういう所だよ。」
『チッ…。』
ぺけたんの手を払い除けてパーカーで顔を隠す。
親にすら最近は可愛いと言われなくなったし、オレは可愛さとは無縁の人間の筈なのに。
こいつらからすればオレは可愛いらしい。
……世辞も程々にしろ、と言いたい所だが、何故かされるがままになっていた。
ダーマ「じゃあ俺もA撫でてみるわ。」
『やめろバカ…あぁ、もう……好きにしとけ。』
わしゃわしゃと頭は撫でられるし抱き着かれるし、コイツらと居ると調子が狂う。
…けれど、まあ悪くは無いな。
『ふっ。』
モトキ「お、笑ったー。」
『オレだって笑う時くらいあるさ。』
仕返しとばかりに飛び付いた時、予鈴がなってしまった。
たまには外に出るのも悪くないかもしれない。
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かれん - あーあ。シルク達が乗り込んで来たらどうすんのやろ、、、、 (2018年11月5日 0時) (
レス) id: dba75e7956 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - ウオタミでもありますし、読みやすいんで！ (2018年11月3日 8時) (レス) id: dba75e7956 (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - かれんさん» ご閲覧頂きありがとうございます。私なんてまだまだですが、ファンだと言ってくれるのは嬉しいものです。ありがとうございます！ (2018年10月31日 0時) (レス) id: d04d043254 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - いつも見てますよ！！(他の作品も)←コメントしてます！ がんばってください！！←ファン (2018年10月28日 22時) (レス) id: 9f2d1964ce (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - かれんさん» ご閲覧頂きありがとうございます。頼れるリーダーが可愛いの、良いなと思って書いてました笑 (2018年10月28日 15時) (レス) id: d04d043254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊達。 | 作成日時：2018年10月1日 0時
