全ての始まり ページ1
半月と満月の丁度境目みたいな月。
星は都会の明かりに負けず輝いている。
僅かに紫が混じったような濃紺の夜闇と、丁度いいそよ風。
そんな割と気分の良い夜…だった。
路地裏の怒号とその騒ぎの渦中の人間を見るまでは。
7人の学生らしき男とそれを取り囲む10人ばかりのガタイの良い男共。
しかも学生の方は無抵抗で、尚且つ明らかに喧嘩慣れはしていない。
折角の良い気分を害され、怒りのままに7人に向かう男の1人の首筋に思い切り手刀を喰らわせてやった。
『折角良い夜を堪能してたっつーのによ…』
苛立ちに任せて殴る蹴るを繰り返す内、10人全員が伸びていた。うわ雑魚かよ。
『ホラ、逃げんぞ！』
隅に退避させていた7人を男共が伸びてる間に連れて逃げた。
学生だろうし、警察沙汰は面倒だ。
まあ、かく言うオレも学生だが。
口調荒いし声低い方だし身長高いし一人称オレだしで男に思われるけど。
別にそうなるように生きてきたからそれで良いんだけどな。
ひとまず明るい場所に出て、公園まで逃げる。
『おっまえら馬鹿なのか！？なんであの人数でさっさと逃げなかった！？怪我したらどうしてたんだよ！』
一思いに叫ぶように叱ると、ずっと庇うように立っていたチビがオレに頭を下げた。
チビ「助けてくれてありがとうございました！足痛めてる奴居たんで…ホント、命拾いしました！」
『あ…、なんだ、それならしゃーねーか。てゆーか、礼とか要らないし。イラついたからやっただけ。じゃあね。』
そう言い、そいつらに背を向けて公園から出ていく。
あれ、今のオレ超カッコよくね？
てか、寒。さっさと帰って兄さんにココア淹れて貰お。
…それにしてもあの7人、どっかで見たような気がしてならない。
気の所為か。
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かれん - あーあ。シルク達が乗り込んで来たらどうすんのやろ、、、、 (2018年11月5日 0時) (
レス) id: dba75e7956 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - ウオタミでもありますし、読みやすいんで！ (2018年11月3日 8時) (レス) id: dba75e7956 (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - かれんさん» ご閲覧頂きありがとうございます。私なんてまだまだですが、ファンだと言ってくれるのは嬉しいものです。ありがとうございます！ (2018年10月31日 0時) (レス) id: d04d043254 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - いつも見てますよ！！(他の作品も)←コメントしてます！ がんばってください！！←ファン (2018年10月28日 22時) (レス) id: 9f2d1964ce (このIDを非表示/違反報告)
伊達。(プロフ) - かれんさん» ご閲覧頂きありがとうございます。頼れるリーダーが可愛いの、良いなと思って書いてました笑 (2018年10月28日 15時) (レス) id: d04d043254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊達。 | 作成日時：2018年10月1日 0時
