Please say「…」！ (ページ7)

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ンダホ：ご褒美頂戴ページ7

私の彼氏は頑張り屋だ。

自分でも気付かない内に無茶をするから、目が離せない。

今だって、そうだ。

『ちょっとー？ダホー？』

ンダホ「はーい？」

『頑張り過ぎじゃあないですかね？』

ンダホ「あ、あはは…」

私がンダホの前に突き付けたのは、今日アップされたアスレチックの動画。

ンダホは頑張ってるけど、やっぱり落ちたり濡れたり…

しかも極めつけには一日中パソコンに向かって編集作業。

これじゃあ過労もしくは疲労困憊で倒れてしまうんじゃないか。

ンダホ「だってさ、ずるいじゃん。」

『え？何が？』

ンダホ「この前、シルクがAに"俺すっげー頑張ったからなんかして"って言ったじゃん。」

そういえば、先週そんな事もあったっけ。

確かその時はマッサージしてやった気がする。

ンダホ「Aは俺の彼女なのにシルクがねだるのはずるい！」

『いつだって言えばいいのに…』

ンダホ「それはちょっと違うような…だって、その時のシルクは本当に頑張り過ぎていつか倒れるレベルだったもん。」

成程、話が読めた。

つまり、ンダホは自分も私に甘えたくて頑張ってたって事か。

しかも生半可な頑張りじゃ彼のプライド的なのが許さなかったから、こんなに頑張ってた…と。

ンダホ「ねぇ、A。俺、頑張った？」

『うん。』

ンダホ「ねぇ、A。」

『うん？』

ンダホ「ご褒美頂戴？」

『膝枕でも良い？』

ンダホ「うん！」

喜んでソファに腰掛ける私に近寄るンダホ。

大きなソファに横たわり、頭はしっかり私の太腿に。

触り心地のいい刈り上げをジョリジョリ撫でると、抗議の声が上がるけど本気ではない。

『おやすみー。』

ンダホ「うん、おやすみ。」

頑張り過ぎ彼氏を甘えさせるのは、私の役目。